隣人の嫌がらせと防犯カメラ

隣人の嫌がらせと防犯カメラ

家庭用防犯カメラを設置し、防犯意識を高めに日々の安全を守る方が増えています。以前より地域でのコミュニケーションが減り、住宅街でも不審者情報が増えていることも原因の1つです。防犯カメラは犯罪抑制効果が期待できますので、不審者のみならず隣人とのトラブル解決のためにも設置を行う場合もあります。

隣人からの嫌がらせについて

隣人からの嫌がらせに悩まされている方は少なくありません。

特に戸建でのケースが多いようですが隣人からの嫌がらせの原因は様々で、一方的な嫌悪感から嫌がらせを繰り返されることも考えられますので、いつ始まるものか分かりません。

嫌がらせ内容も多岐に渡るもので弊社に相談される事で多いのは下記などです。

  1. 住宅前にゴミをまき散らされる
  2. 手入れしていた草花に除草剤を撒かれた
  3. ペットの命に関わるような嫌がらせ

このようなトラブルがあれば、まずは警察に相談しましょう。

嫌がらせは小さなトラブルと判断されることが多く、個人間で解決するように促されたり、積極的な捜査の優先順位が低いため大きな進展のないまま月日が流れてしまうことが多いのです。嫌がらせのために、長年見慣れた住宅や、せっかく手に入れたマイホームを嫌がらせによって手放したくありませんよね。嫌がらせに対してしっかりとした証拠を集めることが出来れば、警察もしっかりと証拠を基にした捜査や指導、逮捕に動きだすと言われています。

証拠のために、庭への防犯カメラの設置

隣人の嫌がらせに悩んでいる場合は、防犯カメラの設置を行うことが効果的です。

防犯カメラには、計画的な犯罪へ対する抑止効果があることが分かっていますので、隣人からの嫌がらせのような繰り返し行われる犯罪には、大きく抑止効果が働くと言われています。

今まで嫌がらせを辞めるように説得しても嫌がらせが止まなかった場合だけではなく、嫌がらせの事実を口にしにくい間柄のような場合でも、防犯カメラを作動させていることを知らせることによって嫌がらせがストップさせることが出来るのです。

そのため庭への防犯カメラの設置は、防犯カメラが作動していることがはっきりと分かるように行うべきです。このような効果を威嚇効果と呼びますが、多くの場合は威嚇効果によって嫌がらせが治まるようです。

実際にあった隣人トラブルと防犯カメラ

隣人からの嫌がらせというのは、実は頻繁に起こっていることです。

嫌がらせがエスカレートし、傷害事件や殺人事件に発展してしまったケースもあり、たかが小さな嫌がらせと考えていてはいけません。

実際に隣人の嫌がらせから発展した傷害や殺人事件は数多く存在しています。

例えば、ブロック塀を新設したことによって隣人は不満を募らせ、庭木などを切る嫌がらせを続けていたものの後日、住人家族を撲殺した事件は有名です。

また、自宅の敷地内に犬の糞を捨てられるという嫌がらせを受けていた住人が、口論の末に嫌がらせをしていた隣人を刺し殺してしまうという事件もありました。嫌がらせによって精神的苦痛を味わい続けると、嫌がらせを受けている方も事件を起こしてしまうという結果になってしまうようです。防犯カメラを設置することで、民事不介入とされたトラブルであっても証拠として事件解決に至ったものもあります。例えば、誹謗中傷が掛かれた無記名の手紙を投函されるという嫌がらせに悩んでいた住人は、郵便ポストが映る位置に防犯カメラを設置し、その映像が決め手となり隣人が逮捕に至っています。それだけではなく、ガーデニングしている庭に勝手に除草剤を撒いていた隣人を撮影した防犯カメラの映像によって、器物損壊や不法侵入の罪で逮捕されるという事件もありました。

このように防犯カメラの設置によって、隣人の嫌がらせに対する証拠を集め、逮捕に至るケースも少なくありません。威嚇効果によって治まった嫌がらせの数も入れると、防犯カメラの効果は高いものであると考えられるでしょう。

防犯カメラは証拠能力が高い

防犯カメラで撮影した映像は証拠として活用することが出来ます。防犯カメラの映像を証拠とし、行われた民事裁判の判決が有罪になっているものも多いです。それほど防犯カメラでの犯行の瞬間の撮影された映像は証拠能力が高いと言えます。ですから、隣人の嫌がらせに悩んでいる場合であっても、その嫌がらせの瞬間を撮影することで、相手を罪に問うことや民事裁判で有罪を勝ち取ることは出来ると考えられます。しかし、それには映像が明らかなものでなければなりません。

現在の防犯カメラは性能が高くなっていますが、夜間に不対応のカメラで夜間の犯行を撮影している場合や、撮影距離が対応距離内ではなく不鮮明な場合などでは証拠として認められないケースもあるので注意してください。用途に合わせ適切な防犯カメラを選択することで、しっかりと撮影し証拠として提出できるように設置しましょう。

隣人の嫌がらせには防犯カメラは非常に有効な手段です。防犯カメラを設置することで防げるものや、それを証拠に警察へ被害届を出せるケースも含め、嫌がらせへの対応手段としてはベストなものであると言えるでしょう。

あえて目立つようにカメラを設置しましょう

自宅にカメラを設置したい。というご相談の中で「カメラを目立たないように設置したい」という声もいただきます。

カメラを設置したことを周囲に知ってほしくない、こっそりと犯行現場を撮影したい。という狙いがあるようですが、あえて「見えやすいように設置する」ことをオススメいたします。

見えやすいように設置することでいやがらせ行為をする近隣の方がカメラを発見しやすくなり迷惑行為の防止が期待できます。

また、ステッカーも貼ることをお勧めします。

撮影していることを周知することが出来る為、迷惑行為の防止効果が期待できます。

カメラを破壊されてしまうことも考えらえますので、カメラ高所に設置する、SDカードをカメラに内蔵して録画するタイプではなく、室内に設置したレコーダーに録画するシステムにすることもおすすめです。

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