防犯機器の寿命・メンテナンスについて

防犯機器の寿命について

防犯カメラやレコーダーもメンテナンスが必要です

今は問題なく動いている防犯カメラも、いつ寿命が来るかわかりません。経年劣化の場合も台風や落雷などの自然災害の場合もメンテナンスを定期的に行うことで安心につながります。このページでは、防犯カメラ・レコーダーの寿命とメンテナンスについてご紹介します。

買い替え時期の目安について

生命や財産などの安全を守る防犯カメラ設備は定期的な保守点検によって、ベストの状態を維持することが必要です。

しかし、電気設備の為防犯カメラにも寿命があり、一般的に寿命については下記の考え方ががあります。

●防犯カメラ設備の法定耐用年数は、財務省省令で定められています。
法廷耐用年数とは、原価償却資産が利用に耐える年数で「資産の種類」「構造」「用途」別で異なります。
防犯カメラは6年、モニタは5年、デジタルレコーダは6年、コンピュータは4年です。
高温、多湿、塩害など設置環境が厳しい場所の防犯カメラ設備は、通常設置の場合より寿命が短くなります。

●電気製品に多く使われるアルミ電解コンデンサは、周囲環境の温度が10℃高いと寿命は1/2(アレニウスの法則)になります。また屋外設置の機器は、外装金属部品の腐食や外装プラスティック部品の劣化破壊が起きますので、注意をしてください。

これらの考えを元に「公益社団法人日本防犯設備協会」では、防犯カメラ設備は設置後6~7年を目安にした計画的な交換が推奨されています。

上記の通り外部環境により寿命は異なるため、今は問題無く動いている防犯カメラもいつ寿命が来るかわかりません。経年劣化の場合や台風や落雷などの自然災害の場合も、メンテナンス(動作確認)を行うことで安心につながります。

長期使用により画像の劣化や
部品の老朽化が起こっていませんか?

下記のチェック項目に1つでも当てはまる場合は、すぐにメンテナンスまたは交換が必要な状態です。

チェックしてほしい6つのポイント

チェックポイント1

チェックポイント1

残像が出たり、
映像がぼやけている。

チェックポイント2

チェックポイント2

再生した画像にだけ、
ノイズが入る。

チェックポイント3

チェックポイント3

日付時刻が古く
正しくない・記録不可。

チェックポイント4

チェックポイント4

記録媒体が特殊で
新規購入ができない。

チェックポイント5

チェックポイント5

取付金具がサビなどで
腐食している。

チェックポイント6

チェックポイント6

モニター画面が
焼き付いている。

防犯機器にも寿命があります

防犯カメラ設備にはさまざまな部品が使われています。これらの部品は長期間の使用により劣化や摩耗が進み、徐々に製造時の性能を発揮できなくなります。数か月~1年に1度はメンテナンスを実施するように心がけましょう。

様々な部品が使われています

バスタブカーブ(故障率曲線)による故障率の説明

バスタブカーブを知ってますか?
バスタブカーブとは、時間経過によって起こりやすくなる機械の故障割合の変化をしめすグラフのうちの1つです。曲線の形が浴槽(バスタブ)の形に似ていることからそう呼ばれています。防犯カメラやレコーダーもこれと同じで、初期故障機・摩耗故障機は起こりえます。定期的なメンテナンスで偶発的な故障や摩耗での故障を早期に確認することで、安心できる防犯に繋がります。

バスタブカーブ HDDは要注意

今すぐできる簡単メンテナンス方法

簡単にできるメンテナンスは主に下記の4点です。とくに埃(ホコリ)は機械の敵で、レコーダーの場合はファンが回転することで中に吸いこんでしまう場合や冷却率を下げてしまう事があげられます。これらをなるべく心がけるだけでも十分なメンテナンスになります。

レコーダーの場合の対処法

冷却ファン付近 ホコリがたまってないか確認・掃除をすることで、冷却ファンの異音等を防ぐことが出来ます。
レコーダーの再起動 レコーダー本体の再起動・電源の抜き差しの実施をすることで、本体をリフレッシュさせる事で動作状況を改善・最適化出来ます。
録画映像の再生 映像は正常でも実は録画できてない、という事もあるので要チェックです。

防犯カメラの場合のメンテナンス方法

カメラレンズの清掃 ホコリやクモの巣が付着していると夜間の赤外線撮影が正常にできない場合があります。
ノイズが出た場合 ケーブルやモニターの入れ替えテスト、買い替え

メンテナンス項目を試しても改善しない…故障かな?と思ったら、こちらもご確認ください。