自転車のひったくりを防ぐネット

自転車のひったくりを防ぐネット

公共の交通機関が充実した事によって、現代では移動手段が豊富になっています。自動車の所有者が減っている事から見ても、移動のための道具が求められ難くなったのは間違いありません。しかし一定の需要を維持している乗り物も存在しています。それは自転車です。自転車は免許を必要としない乗り物なので、老若男女に愛用されています。そして自動車を必要としない近所へ出かける時にも自転車は便利です。

自動車の運転免許の有無に関わらず利便性が優れているので、今後も利用率の高さは保たれると予測されています。

自転車の抱えているリスク

自転車が優れた乗り物なのは間違いありませんが、大きなリスクも抱えています。それは自転車の前部や後部に備え付けられているカゴです。自転車のカゴはカバーが設置されておらず、むき出しの状態になっています。自転車を運転する時には、荷物をカゴに入れるのが通例です。荷物を抱えた状態で自転車を運転しようとすると、利用者のバランスが悪くなります。それは交通事故や転倒事故に繋がる要因になり得るのです。だから危険を避けるために自転車を使う人は、カゴの中に荷物を載せるのが当たり前になっています。

それは常識となり世間に浸透しているため、悪意ある者に狙われ易いのです。カゴの中に入れられる荷物の中には、金銭的な価値のある物品が含まれる事があります。ブランド物のバッグの様な高級品を使っているなら、バッグそのものがターゲットにされる事もあるのです。俗にひったくりと呼ばれる手口で、多くの犯罪者はすれ違いざまを狙っています。

運転者はハンドルに手を預けているので、ひったくりを防ぐ術がありません。

盗難対策にはネットが便利

ひったくりは一瞬で行われる犯罪なので、防ぐ事は極めて難しいと言えます。しかし一瞬で行動を起こさなければならないのは犯罪者も同じです。犯罪者はすれ違いざまにカゴの中の荷物を盗んでいくため、複雑な動作を行う余裕はありません。よってカゴの中の荷物を無防備な状態にしなければ、ひったくりに遭うリスクは激減します。その理論を元にして開発されたのがカゴに被せるネットです。自転車のカゴに荷物を入れてからネットを被せるだけで、効果的な防犯対策になります。カゴの中の荷物がむき出しの状態であれば、ひったくり犯はすれ違いざまに荷物を奪うだけです。しかしカゴがネットで覆われている状態だと、ネットを取り外すワンアクションが必要になります。

そのアクションを起こす事が現実的に難しいため、ひったくり犯に狙われ難くなるのです。ひったくり犯の立場で物を考えるなら、別のターゲットを探した方がリスクが低いと判断するのは間違いありません。

ネットがあれば怪我の予防に繋がる

自転車のカゴのネットは盗難の防犯対策に役立ちますが、それだけが設置のメリットではありません。なぜなら自転車の運転者の身命を守る事にも効果があるからです。自転車のカゴを狙うひったくり犯の中には、非常に悪質なタイプが存在しています。それは自転車の運転者の危険を一切考慮しないタイプです。彼らは自転車のカゴに積載されている荷物の事しか頭にありません。よって自転車の運転者を省みず、強引に荷物を奪おうとします。その時の結果に関わらず、自転車が大きくバランスを崩してしまうのは必至です。そして自転車から落ちて大怪我を負ってしまう可能性があります。結果的に盗難事件が障害事件に発展してしまうという事です。

しかしネットを自転車のカゴに被せていれば、強引なひったくり犯も無理を押して狙おうとは考えなくなります。つまり自転車の転倒による障害事件の防犯対策にもなり得るという事です。

最近では高齢者を狙ったひったくりが横行するようになっています。老人は大金を持ち歩いている、という思い込みをひったくり犯が持っているからです。無防備な状態でカゴの荷物を晒しておくのは、非常に危険な行為だと言えます。自転車の荷物を守るネットは、安価で販売されているセキュリティグッズです。

僅かな投資で防犯対策になるので、自転車のネットは費用対効果に優れていると評価されています。

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