防犯カメラのフレームレート(fps)って?保存に関係する大事な数字です!

フレームレートって何?

フレームレート(fps)とは1秒内に表示される画像(フレーム)数を表す単位で、frame per secondsの略がfpsとなっています。動画というのはパラパラ漫画のように複数の画像が集まってできているものになり、画像の枚数が増えれば増えるほどデータが増え、保存する容量も多く必要になります。

フレームレート(fps)って?

前述の通りフレームレート・fpsとは、「1秒間に何枚の静止画が表示されるか」を示す数値のことで枚数が多ければ多いほど、なめらかな映像が表示され、枚数が少ないとコマ送りの映像に見えます。

フレームレートの単位をfps(エフピーエス)と記載します。10fpsだと1秒間に10枚の画像、30fpsだと1秒間に30枚の画像…となります。一般的に、人間が「これは綺麗な映像だ」と感じる動画のフレームレートは24~30fpsと言われ、テレビや映画も基本的にはその数値です。4Kテレビなどになると60fpsになります。

しかし、人間の脳は違和感がある部分を補完する能力があるため、見慣れていない60fps以上の映像の場合は動きに違和感を覚えることもあります。アクション映画などはあえてfpsを減らしたほうが俊敏な動きに見えてカッコいいアクションに見えるそうです。

防犯カメラの映像においても、fpsは多くなくてもある程度運用ができ、顔などの認識は可能です。

フレームレートが異なる防犯カメラ映像をご用意しましたので、実際にご覧ください。

参考値ってどれぐらい?

適切なフレームレートは、防犯カメラをどう使いたいか?の運用目的でかわってきます。人の動きを大まかに確認したいだけであれば、カクカクした動画にはなってしまうものの、5fpsに設定しその分長い期間保存するようにしたほうがいいでしょう。一般的な防犯カメラもこの範囲です。反対に車などの早く動く物体などを確認したい場合は、フレームレートを30fpsなど高く設定する必要もあります。

fpsの値 参考の値
5~10fps

防犯カメラ:人の動き・流れを大まかに撮影したい場合

24fps 映画
30fps 日本のテレビや、パソコンでのWEB会議など

防犯カメラ:車などを撮影したい場合

60fps 日本の4Kテレビ、8Kテレビなど
120~240fps スポーツ用途カメラ、ゲーム、3D映画など

フレームレート設定は高いほどいいわけではない

容量がとても大きくなり、データの保存量に影響する

フレームレートが高ければ高いほど、1秒間に入るコマ数が増えデータ容量が大きくなります。

防犯カメラの映像のデータ量が大きくなれば、それだけレコーダー内にあるHDDや、SDカード/microSDカードなどの映像を保存する媒体の容量がすぐにいっぱいになってしまいます。

また、ネットワークを経由して映像保存するような運用をすることもあるIPカメラやクラウドカメラの場合、ネットワーク回線に負荷がかかって保存やアップロードに時間がかかる場合があります。

モニター側が対応しない場合がある

モニターやテレビなどの映像出力機器側にも様々な種類があり、リフレッシュレートが低いと高フレームレートを再現できません。映像データが120fpsでも、モニター側が60Hzのリフレッシュレートまでしか対応していない場合は実質60fpsの映像になってしまいます。

※防犯カメラ映像の場合は120fpsなどの高fps運用はできないため、現状は影響ありません。

防犯カメラでフレームレートの設定はどうする?

レコーダーのfps設定画面

防犯カメラのフレームレート数(fps)を設定するには、基本的に防犯カメラの映像を録画するレコーダー側(録画機側)で設定を行います。
レコーダーによって設定画面が違いますが、カメラ設定や録画設定から画質やフレームレート数の設定ができ、設定によって録画可能な時間が変動します。

フレームレートのまとめ

フレームレート(fps)は、1秒間に表示される静止画の枚数を示す数値で、枚数が多いほど映像が滑らかになります。

一般的に、24~30fpsが「綺麗な映像」とされ、テレビや映画もこの範囲です。

防犯カメラでは、用途に応じて適切なフレームレートが異なります。人の動きを大まかに確認する場合は5~10fpsで十分ですが、車などの速い動きを捉えるには30fpsが必要です。

高いフレームレートはデータ容量が大きくなり、保存やネットワークに負荷がかかることがあります。

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