防犯カメラでLANケーブルを使う場合に気にするポイント

LANケーブルについて
このページでは、ネットワークカメラの接続に使用するLANケーブルについて、規格や性能の違いをご紹介いたします。
- LANケーブルとは?
- LANケーブルのカテゴリー数字と通信速度の関係性
- 選び方のポイント
- 防犯カメラ(IPカメラ)で使用するなら「カテゴリー6」以上
- LANケーブルのカテゴリーの種類について
- カテゴリーごとの通信速度と伝送帯域の比較
- カテゴリーごとのおすすめの使い方
- 防犯カメラに使う際の特長
- もっと知りたい!PoE給電とは?
- LANケーブルで配線する際の注意点
- 関連ページ、商品のご紹介
LANケーブルとは?
LANケーブルとは、インターネットやネットワーク機器を有線で接続するためのケーブルです。
Local Area Networkの略で、LANケーブルはそのネットワーク内でデータをやり取りするために使用されます。
主な特徴に、対応している通信速度・伝送帯域や形状などに複数の種類があり、カテゴリという分類化がされています。
LANケーブルのカテゴリー数字と通信速度の関係性
LANケーブルは、見た目が似ていても「カテゴリー」と呼ばれる規格で複数の種類に分かれています。
カテゴリーの数字によって、通信速度や周波数が変わります。
通信速度の例

選び方のポイント
LANケーブルのカテゴリーの種類について
カテゴリーごとの通信速度と伝送帯域の比較
CAT8 カテゴリー8 |
CAT7 カテゴリー7 |
CAT6A カテゴリー6A |
CAT6 カテゴリー6 |
CAT5e カテゴリー5e |
CAT5 カテゴリー5 |
|
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通信速度 | 40Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 1Gbps | 1Gbps | 100Mbps |
伝送帯域 | 2000MHz | 600MHz | 500MHz | 250MHz | 100MHz | 100MHz |
カテゴリーごとのおすすめの使い方

カテゴリー5e
「一般家庭」「大量導入」にオススメ
価格が控えめで、大量導入や日常生活で使う分には充分とも言えるスペックの基準です。

カテゴリー6
「ネット環境の構築」にオススメ
通信速度は1Gbpsなのでカテゴリ5eと同じですが、周波数が2.5倍のため、より多くのデータ転送などが可能です。快適にネットを利用したい方におすすめです。

カテゴリー6A
「防犯カメラ」「動画視聴」にオススメ
通信速度は10Gbpsで、周波数はカテゴリ6の2倍の性能を持っています。動画の視聴や防犯カメラシステムの構築に最適なLANケーブルです。

カテゴリー7
「ゲーム」 「業務用サーバー」 にオススメ
大人数が通信するオンラインゲームなどでタイムロスやズレのない環境にしたい場合や、高負荷のサーバー用などにおすすめのLANケーブルです。
防犯カメラに使う際の特長
コンセントにつないだ録画機と
ネットワークカメラを
LANケーブルで接続するだけ!
PoE給電機能を搭載
IPカメラと対応のレコーダーをLANケーブルで直接繋ぐことによって、LANケーブル1本でデータ通信と電源供給を同時に行うことができます。

もっと知りたい!PoE給電とは?
PoE給電機能とは、イーサネットで使用するUTPケーブルを利用して、接続するPoE対応機器(無線アクセスポイント、ネットワークカメラ、IP電話など)に電力を供給できる技術です。
Power over Ethernetの頭文字を取り、PoE給電と呼ばれています。
LANケーブルで配線する際の注意点
LAN配線の規定はANSI/TIAやISO/IEC11801等によって定められていますが、一般的な施工や配線する際の注意点をご案内いたします。
PoEハブなどの中継器の多用は避ける | ハブはLANケーブルとLANケーブルを接続する中継器です。ハブが増えるほど伝送速度の低下やエラーの発生が増えます。事前に接続が必要な機器の数や、ルーターと機器との距離などを調べ不必要なハブは使わないようにしましょう。 |
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ラベルやタグを使い、カメラとLANケーブルの接続を管理する | LANケーブルの本数が増えると、どのLANケーブルがどのカメラやレコーダーなどの機器に接続されているのか見分けるのが難しくなります。機器トラブルが発生した場合に原因の切り分けができるように、ラベルやタグなどをLANケーブルに取り付けて、誰が見ても接続の状態がわかるようにしておくのが望ましいです。 |
LANケーブルを曲げすぎない・ねじらない | LANケーブルの許容曲げ半径は固定外径の4倍以上です。これを下回らないように大きく施工する必要があります。また、ねじったりするとケーブル内の導線配置の状況がおかしくなる場合があるので避けましょう。 |
並行配線は避ける | LANケーブルを同一方向に複数本配線する場合、ケーブルの相互干渉やエイリアンクロストークが起きてしまう可能性があるため、なるべくケーブル1本分の感覚を空けるなどして並行配線を避けましょう。 |
ケーブルを潰すなどの変形をしない | 縛り紐や配線クリートを使う場合、緩やかに固定しシースを変形させないようにしましょう。 |
より戻さない | より戻しの基準は13mm以下、Cat.6以上の場合は6mm以下です。シースの除去や成端処理でのより戻しは最小限にする必要があります。 |
関連ページ、商品のご紹介
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