事前対策で車上荒らし(車上ねらい)の被害を防ぐ
車内に置きっぱなしにした現金や、設置されているカーナビなどの設備が狙われる「車上荒らし(車上ねらい)」は、自動車の所有者としてはもっとも避けたい犯罪のひとつです。最近はカーナビでも「多発地帯です」というメッセージが流れてくるものも出てきましたね。
自宅の駐車場であっても油断は出来ず、警察長が発表している「令和4年1~12月犯罪統計【確定値】」によると、2022年1月~12月で23,289件、2021年1月~12月で23,282件の、車上ねらい(車上あらし)が発生しています。
※「車上ねらい」とは、自動車等の積荷や車内の金品を窃取するもので、自動車に限られた手口ではなく駐輪した自転車等のカゴから荷物を盗むものも含まれていると思われます。
- 車上ねらい(車上荒らし)の事例
- 車上ねらい(車上あらし)への対策
- 防犯対策がしっかり取られている駐車場
- 防犯ステッカー、ダミーカメラを付ける
- 車体にカバーをかける
- センサーライト設置する
- その他の対策
車上ねらい(車上荒らし)の事例
・配達中に鍵を閉めずに車から離れてしまい、戻ってきたら車内に置いていたバッグが盗まれていた
・窓をあけたまま駐車し用事を済ませて戻ったところ、財布が盗まれていた。
・買い物した商品を自転車のカゴに入れたままにして別店舗へ行き、戻ってきたら盗まれていた。
※「車上ねらい」とは、自動車等の積荷や車内の金品を窃取するもので、自動車に限られた手口の呼称でありません。
車上ねらい(車上荒らし)に合うと車内の貴重品や金品だけでなく車自体も破壊され損害を受ける場合もあります。何度も同じ車を狙うわけではないので、証拠や犯人を押さえる事も難しく急な被害になる事が多いです。対策は、起きてからでなく事前の対策が非常に重要なのです。そこで、効果があり個人でもできる対策を挙げてみたいと思います。
車上ねらい(車上あらし)への対策
・短時間でも車両から離れる時は完全に窓を閉めて、必ずキーを抜き、ドアをロックする。
・貴重品等を車内や自転車のカゴなどに置きっぱなしにしない。
・取り外しできるカーナビやETCカード等は自宅に持ち帰る。
・防犯対策がしっかりと取られている駐車場を選ぶ
などがあげられます。
車上ねらい(車上あらし)は、外出先でのこととは限りません。自宅駐車場でも同様の被害にあってしまうこともあります。「防犯対策がしっかり取られている駐車場」が何か。という点が自宅でも実施できる対策になるのでご紹介いたします。
防犯対策がしっかり取られている駐車場
対策①フェンスやゲートが設置されており利用者以外は入場できない。
門扉やガレージなどで侵入自体を防止するという方法はとても有効です。
対策②夜間でも照明設備で明るさと見通しが確保されている
犯人が最優先に考えるのは「捕まらない」ということです。
明るい場所、見通しが良い場所。というのはそれだけで発見されるリスクがあがり、狙われにくくなります。
犯行に時間をかけさせる為、車体にカバーをかけることも有効ですし明かりを確保する為にセンサーライトを設置してあるのはとても良いでしょう。
対策③管理人が常駐している。または、防犯カメラが設置されている
「人の目(その代わりになる防犯カメラ)」は一番有効です。
先ほど記載した通り犯人が最優先に考えているのは「捕まらないこと」です。
その為、映像を見返した時に犯行の瞬間や顔が映っている防犯カメラが有効です。
防犯カメラがコスト面で難しい場合は、防犯ステッカーやダミーカメラも効果的です。
「防犯に意識がある家」というイメージを与えてる威嚇効果が期待できます。
ただし、「ダミーカメラ」については注意が必要で、屋内用のダミーカメラを屋外に設置していたり、明らかに動作していないように見える設置方法など、プロの目から見ると「ダミーカメラ」と見抜けてしまうケースをよく目にします。
せっかく設置するのであれば、よりわかりにくいような設置をお勧めします。
その他の対策
上記にある対策は効果の高いものとなりますが、何か対策をするのではなく日常的に気をつけることで被害に合う確率を下げる事もできます。一例ですが、下記の例を日常的に気をつけてみてはいかがでしょうか。
・車から離れる場合は、短時間であってもカギをかける
・貴重品を車外から見える位置に置かない
・取り外せるカーナビやETCのカードはつど自宅へ持って入る
・駐車場にはゲートやフェンスを付け、他人が入りにくくする