犯罪の多発する寺院・神社での防犯カメラの必要性

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寺院や神社には昼夜年齢問わず不特定多数の人が訪れる事が多い場所です。寺院や神社というものは日本古来の木造建築であり世界文化遺産に選ばれているものも多数あります。 そして誰にでも解放されていて何時でも参拝ができます。特に祭事では人が多く訪れますので賽銭泥棒などは起こりやすくなります。近年では放火やすり替え盗難などもニュースに取り上げられることもありました。その事例を対策とともにご紹介します。

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目次
  1. 寺社・神社での防犯
  2. 夜間の寺での賽銭泥棒は対策できるのか
    1. 賽銭泥棒関連の事件
    2. その他の盗難事件
  3. 不審火・放火・火事
    1. 寺の火事発生場所・原因
    2. 文化財防火デー
    3. 放火事件の事例など
  4. 破壊行為・らくがき・不法投棄
    1. 寺院・神社の破壊行為・イタズラの事例
    2. 犯人像
  5. 寺院・神社などにオススメの機器
  6. 【まとめ】寺の防犯対策

寺社・神社での防犯

寺社・神社での防犯

近頃は寺社や神社も防犯カメラを設置するところも増えてはいますがまだ犯罪は行われています。2015年2月から京都や奈良などの寺社や神社などで油のようなものが撒かれる「寺社連続油被害事件」がありました。4月に入りさらにそれは拡大し、茨城県の鹿島神宮、千葉県の香取神宮で発生し、模倣犯や集団での犯罪だとテレビや新聞などで取り上げられたことは記憶に新しいと思います。容疑者である人物は その行為を悪いことだとは思わず「お清め」と良い事のように述べました。

さらに福岡県の警固神社では狐の石像「おいなりさん」が4体壊された事件も起きています。深夜の犯行で犯人も見つからず石像などは作り直されることとなりました。この事件の際、「罰当たり」という言葉が多く使われましたが、神様や宗教などに興味関心がなく犯罪行為をする人には何も響かないのでしょう。

こういった犯罪を行う人は「むしゃくしゃしたから」「やってみたかった」と突発的にする人や先ほどの油を撒いた人の様に罪悪感もなく行う人も多く、ただ「してはいけない」と訴えかけるだけでは犯罪は減らないのです。 誰もが出入りでき、人々のよりどころである場所だからこそ安心して過ごせるような備えが必要です。

夜間の寺での賽銭泥棒は対策できるのか

賽銭箱は、多くの場合、金銭が入っているにもかかわらず十分な防犯が施されていないことがあります。
常に人が監視するのは難しく、そのため鍵をかけたり、毎日こまめに取り出したりする対策が行われています。

しかし、これだけでは安心できません。バールやカッターで鍵を壊されたり、ノコギリで賽銭箱そのものを破壊されたり、さらには賽銭箱自体を盗む悪質な犯行も起きています。

賽銭泥棒関連の事件

賽銭泥棒関連の事件

・賽銭箱から現金二千円を盗んだとして、新潟県警上越署は窃盗の疑いで泥棒(70)を逮捕。男は「私はやっていない」などと否認している。賽銭箱に設置された防犯用アラームが作動した際、近くにいた作業員が不審な男を目撃しこの男が浮上した。

・宮司が防犯カメラで賽銭泥棒の現場を目撃、取り押さえる。 偶然宮司が遠隔監視のパソコンを開いたところ防犯カメラのリアルタイム映像で、男が賽銭箱から現金を盗むのを見つけた。すぐさまその場へ向かい「盗んじゃだめじゃないか」と男を説教し、取り押さえて警察に引き渡した。容疑者は「生活に困り、金が欲しかった」と話している。

・札幌市内の神社で賽銭箱から現金を盗もうとし、その場面を神主に見つかった為、神主の頭を木の枝で頭を殴りつけた。警察により事後強盗未遂の疑いで現行犯逮捕された。

・寺に無断で侵入したとして、住所不定無職の男を建造物侵入容疑で緊急逮捕した。寺では2日続けて賽銭箱から金が盗まれた。 そのため僧侶が防犯カメラで見張っていたところ、侵入してきた容疑者を取り押さえた。 賽銭泥棒の続いた寺では、本堂内に防犯カメラを設置。僧侶3人で映像を監視していた。

上記のように見つけて捕えようとしたり注意をしようとしたりして、勿論捕えられることもあるでしょう。ですが返り討ちにあう可能性も否めません。そんな被害を未然に防止し、警察へ渡すための証拠もしっかりと残せる防犯システムの設置が必要です。

例えば賽銭泥棒は昼の間に下見をし、人目の付かない夜間に泥棒を行うことが多いので、暗闇でも鮮明に録画のできる「赤外線機能搭載」のカメラがオススメです。さらに「動体検知録画」機能のあるレコーダーを共に使えば決められた撮影範囲で動きがあった際に録画をし、メール通報機能で登録したメールアドレス宛に自動でお知らせメールが届きます。

また、寺院や神社は建物に穴を開けることが出来ない場合もあるのでビスを使用しないブラケットを使って設置することも出来ます。こうした防犯システムが設置されていれば、どのようなケースでも賽銭泥棒であったかが明確に分かります。 言いがかりや誤認などがないようにもご一考の余地はあるでしょう。

その他の盗難事件

その他の盗難事件
鶴林寺-太子絵伝盗難事件 兵庫県高砂市鶴林寺から国の重要文化財「聖徳太子絵伝」6幅と「阿弥陀三尊像」1幅、市指定文化財「釈迦三尊十六善神像」を盗んだ犯人が逮捕された。 容疑者の潜伏先から他にも掛け軸十数幅を押収した。
法蔵寺-千手観音立像すり替え事件 静岡県の法蔵寺観音堂にあった市指定文化財の「千手観音立像」が、金色に塗られた木製の仏像にすり替えられた事件。この盗難事件はフリーマーケットで売却され、更に美術品などの業者が集まる市場で50万円弱までせり上がり、また別の業者を周り数倍にまで跳ね上がったと言われています。

このような掛け軸・仏像のほかにもご神体、狛犬、金属類などの盗難はあります。盗まれてもその盗まれた物の詳細な情報がなく盗難された際に古美術商などへの情報の手配が出来ない場合も ありますので写真などで全体・細部をわかりやすく残しておくと防犯対策となりますが、気づくのが遅れてしまうとこういった掛け軸や仏像などは海外の方が買う場合も多く手遅れになる事もあり得ます。

火事の10%を占める放火。寺ですべき予防は?

不審火・放火・火事

寺院、神社だけでなくほぼどのような場所でも火災事故の出火原因で一番多いのが「放火」である、と消防庁の刊行している消防白書に記載があります。放火による出火件数というのは年々減少していて、平成25年中の放火による出火件数は5093件で前年に比べ減少しているものの17年連続して出火原因の第1位となっているそうです。

これに放火の疑いの数を加えると全火災の二割を占める数字になっています。
多くの出火原因について注意を払うことが重要で、さらに火災の早期発見や放火の原因となる屋外の燃えやすい放置物の排除等の予防が大切です。また、さらに予防を目的とした防犯灯・防犯センサー・防犯カメラ類の設置や放火を意識した設備、近年は木材を燃えにくくさせる塗料などもありますのでそのような対策の検討も必要でしょう。

寺の火事発生場所・原因

寺の火事発生場所・原因

寺院などでの出火場所データを見ると本堂や本殿周辺での火災発生が多いです。多種多様な人が出入りしたり、寺院の建物自体の多くが古くからある木造であったりという環境が、火災発生の大きな要因になっていると思われます。

また放火でなく天災による火災もいくつか起こった事故があります。先ほど記載した消防白書にて天災による火災は、0.3%と書いてあります。0.3%はたかが0.3%されど0.3%で、非常に重要な数字です。

落雷はいつどこに落ちるのか完璧に予測することはできません。なので、防犯カメラで安全を確保……、と言いたいところですが防犯カメラでの警戒では、火災の内、落雷によるものは遠隔監視で判断することがとても難しい項目です。

落雷による機器故障の影響でその後のリアルタイムな遠隔監視が出来ないことがあるかもしれない為です。

落雷による火災、及び火災につながる懸念が僅かでもある場合には、通常の火災対応とは別で判断し、万が一を期しての現場での待機。早期に施設管理者への連絡を行う等の鋭敏な対応をはかることも必要ですので時としては防犯システムよりも人の手が有効手段であることを火災対策として頭に入れておくといいでしょう。

文化財防火デー

文化財防火デー

1月26日は文化庁と消防庁が定めた「文化財防火デー」というものがあります。

文化財を火災や震災その他の災害から守るとともに文化財愛護思想の高揚を図る目的で制定され、毎年様々な地域で重要な文化財を所有者・消防機関・地域が連携して消防用設備の点検および消防訓練を実施していたりしています。

この消防訓練は消防署との合同で行われ、バケツリレーを行う所や消火器の使い方、放水訓練などをします。

この「文化財防火デー」は1949年1月26日に、奈良県の法隆寺の金堂が炎上して貴重な壁画が損傷したことをうけて、55年に文化庁と消防庁が制定しました。以来、全国の文化財所在地でこの日を中心にして防火活動などが行われています。文化財だけでなく、地域の連携というものは大事です。もしもの時のために火災訓練などもしつつ、近所の住人でまず火事が起きないような警戒・見回りは大切でしょう。

放火事件の事例など

放火事件の事例など

・名古屋市中川区の西照寺から出火し木造平屋の寺を全焼する火災があり、中川署は同日放火の疑いで同市の小学生男児(10)を児童相談所に送致した。中川署によると、警察などの規制線内で、うれしそうな表情で火災を見ている男児を近所の人が見つけ通報。署員が尋ねたところ「物が燃えるところが見たかった。ライターで火を付けた」と放火したことを認めた。出火当時、寺は無人だったといいます。

・2015年06月、倉敷市の宝福寺の車庫と中に駐車していた軽自動車1台が焼けました。消防が約20分後に火を消し止めましたが、木造の車庫と中に止めていた軽自動車1台が全焼し、さらに隣接する車庫の一部も焼けました。現場付近は夜、人通りが少なく火の気もないことなどから、警察と消防は放火の疑いも視野に午後から実況見分を行い火事の原因を調べる方針です。

・2015年7月。千葉市中央区の西千葉稲荷大明神で、のぼりが4本焼かれるなどの被害が相次いだ。警察によるとのぼりが焼かれていたほか、高さ240cmののぼりを立てるポールが折られていたり、おみくじの一部が焼かれていたり、警察は、同一犯による連続器物損壊事件の可能性もあるとみて捜査しています。

など最近でも放火の疑いがある事件は度々起きています。

文化財の防火や防犯対策は徐々に進んでいるとはいえ、国や自治体の指定を受けていない寺などは手が回っていない為個人や地域で出来る身近な防犯対策が必要でしょう。

寺院・神社で減らない器物破損行為。
防犯カメラで現場証拠を保存

破壊行為・らくがき・不法投棄

古くからある寺院や神社の像などを故意に破壊する事件が後を絶ちません。つい最近でさえもイタズラや破壊行為はありテレビでも何度も取り上げられていました。破壊などの事件の際「罰当たり」という言葉は多く使われましたが、神様や宗教などに興味関心がなく犯罪行為をする人には何も響かないのでしょう。

寺院・神社の破壊行為・イタズラの事例

寺院・神社の破壊行為・イタズラの事例

・2015年04月13日兵庫県姫路市 天台宗書写山円教寺 仁王門 柵の隙間に接着剤

「西の比叡山」として知られる書写山円教寺は、大河ドラマや映画のロケ地となり訪れる人も多くさらには皇族や貴族の信仰も篤く、天皇も訪れた場所です。そんな寺院の門にイタズラに接着剤を流し込んでいくのは誰も目撃してないのが不思議なくらいです。ただし単なるイタズラではなく補修目的で、善意で隙間を埋めた可能性も考慮されているそうです。

・2015年04月25日福岡市中央区 警固神社 今益稲荷神社キツネの石像4体すべてが破壊

被害にあったキツネの石像「おいなりさん」は、1つは首から先を折られ、2つは土台から落とされ、1つは土台ごと倒されていたそうです。さらに、神社内にあったのぼりは折られ、駐車してあった車のフロントガラスも割られていました。破壊されていた「おいなりさん」は土台を含め約1.5mもあり非常に重たい石像だった為複数犯で短時間であっただろうと推測されています。

・2015年05月07日千葉県鋸南町 鋸山にある日本寺 参道脇の聖徳太子の石像 破壊

「鋸南町元名の鋸山日本寺で、聖徳太子の石像が登山客に倒された」等の110番通報があり警察官らが駆けつけると柵で囲み設置されていた聖徳太子の石像、高さ約127cmが倒され上下二つに割れていたそうです。 観光客が、男女二人組が石像に近づく様子を目撃していたらしく、1度目を離し石像から大きな音がして再度見ると二人組は走り去って行っている所だったとのことです。千葉県の飯山署は器物損壊事件として逃走した男女の行方を追っています。

……と、つい最近でも破壊やイタズラ行為はとても多くあることがわかります。ですが上記の3つともに犯人らしき人物の目撃情報や推測は出ていますが逮捕にはいたっていません。

上記の他に【犯罪の多発する寺院・神社での防犯カメラの必要性】にも記述しましたが2015年2月から京都や奈良などの寺社や神社などで油のようなものが撒かれる「寺社連続油被害事件」がありました。

警察庁による被害のまとめでは、茨城県の鹿島神宮、千葉県の香取神宮で発生を筆頭に、16都府県、約50カ所の被害でした。模倣犯や集団での犯罪だとテレビや新聞などで取り上げられたことは記憶に新しいと思います。容疑者は自身の宗教の集会で「100カ所以上の神社や仏閣、祠などを訪れ、油を注いで清めた」と説明していたそうです。結局この犯人は海外にいて逮捕がすぐにできないらしく警察は「帰国次第逮捕する」と発表しそれ以降テレビでこの事件について取り上げられることはなくなり結末は不明です。ですが先の3つとは違い、この事件では犯人特定が出来ています。

犯人特定にいたったのは複数の神社にあった防犯カメラの映像でした。

犯人像

犯人像

寺での破壊行為やイタズラ行為は宗教や神様に興味のない人が起こす場合の方が多いですが、逆に宗教に関係しているからこそ、考え方の違いから器物損壊行為をしていく場合もあります。

例えば宗教の勉強をしに来た留学生が仏像4体を破壊した事件がありました。その留学生は逮捕されましたが犯人がわからないまま仏像の作り直しや廃棄になるものもありました。

また、いつも来ていた身近な人が犯人だったという場合すらあります。一度起きて何も対策をしないとその犯人は何度も行為に及ぶことがある統計も出ています。反省しない犯人は防犯カメラやライトで威嚇して近寄らせなかったり、現場証拠をしっかりと保存したりして、再犯を起こさせないようにしましょう。

寺院・神社などにオススメの機器

【まとめ】寺の防犯対策

まとめ寺の防犯対策

寺院や神社での事件事例とその対策についてご紹介させていただきました。

今回あげました「賽銭泥棒・盗難」「放火・不審火」「破壊行為・らくがき・不法投棄」にはどれも共通事項として夜間・人手不足が上げられます。

なので、暗くても撮影が出来る夜間対応カメラや、範囲内で動く人がいると点灯し周囲の目を集められるセンサーライト、犯罪の現場を録画し保存ができるデジタルレコーダーで防犯対策するのが良いでしょう。

また、寺院や神社は建物に穴を開けることが出来ない場合もあるのでビスを使用しないブラケットを使い、古くからある建造物に大きな傷を付けずに設置が可能です。事件や事故というものは起こってしまってからでは遅いのです。

監視カメラ・防犯カメラの設置 で早いうちから犯罪を抑止していくことが大切です。

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この記事の制作者:アルコム 担当者T

株式会社アルコム:2003年設立の20年以上実績がある防犯カメラ専門店。福岡県内の警察署・交番300ヶ所以上に防犯カメラの設置や美術展示会などへの防犯カメラ提供の実績が多数。

担当のT:防犯カメラ業界に10年在籍しており、販売と提案実績も多数。防犯カメラに関するホワイトペーパー防犯カメラに関する記事などの制作も多数。

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