センサーを利用した効率的な防犯対策

センサーを利用した効率的な防犯対策のイメージ

一般家屋への侵入犯罪では、短時間のうちに行われるものが少なくないようです。よく聞かれるのが、朝のゴミ出しや2階のベランダに洗濯物を干している間に1階リビングの金品を持ち去るという犯罪。多くの場合、これらは常に厳重な戸締まりを行うことによって防げます。しかし、毎日の生活の中で厳重な戸締まりを常時保つのは難しいのも事実でしょう。

このような場面で導入を検討したいのが、センサーを利用した防犯グッズです。防犯センサーというとセンサー式のライトをイメージしがちですが、近ごろは他にも多彩な防犯センサーが販売されています。これらを利用することで、自宅やオフィスの防犯能力を一気に高めることが可能です。

玄関に最適。ドアの開閉を感知する、侵入センサー

短時間に一般家屋へ進入する窃盗犯が利用するのは、意外にも玄関です。作業服、あるいはデリバリースタッフの衣装なら、玄関から室内に入っても目撃者は怪しみません。しかし、玄関に入った途端に大音量の警報音が鳴れば話は別です。侵入者は人目につくことを何よりも恐れます。玄関に侵入した時点で大きな警報音が発せられれば、間違いなく急いで退散するでしょう。このようなセンサーには、大きく二つの種類があります。一つ目は、ドアの開閉を感知するもの。もう一つは、赤外線など人に見えない光線の遮断や反射によって、侵入者を検知するものです。

ドアの開閉を感知するタイプでは、多くの場合はドア枠かドアのどちらかに金属片や磁石が入ったプレートを貼り付けます。そして、これらがセンサー本体から離れた時にブザーや警報音を鳴らすようになっています。このタイプは、安いものであれば数百円程度で購入できます。また、玄関ドアの他にガラス戸や窓など、いろいろな場所に設置できる利点があります。多くは電池式なので定期的に電池の交換は必要ですが、手軽かつ効率的に導入できる防犯グッズとしてとても有用なものです。一方の赤外線などを利用するものも、さほど高価ではありません。ホームセンターなどでも販売されていますが、多くは数千円で購入可能です。このタイプは、ドアや窓のように開閉するものが無くても、一定の範囲内に何か動くものが入り込むと警報を発します。このため、たとえば夏場、空気を入れ換えるために窓を開け放っておいても、そこから何かが部屋に侵入しようとすれば、警告音を発することができます。

この他、指定した2点間を何かが横切ると音を発するものや体温を検知するものなど、防犯センサーには多くのタイプがあります。これらを住宅やオフィスの要所に配置することで、防犯対策のアピールになります。当然ながら、侵入による犯罪や盗難などを防ぐことができます。

振動センサーで、ガラスの破壊行為を検知

先に紹介いた開閉センサーは、留守宅での防犯に効果的です。留守宅への侵入では、ガラスサッシのロック部分をドライバーなどで破壊し、ロックを解除する方法が知られています。しかし、最終的にサッシ戸を開けるわけですから、開閉センサーが設置されていれば、警報が発せられることになります。多くの場合、侵入犯は犯行の前に開閉センサーの有無を確認します。つまり、センサーが設置された窓や扉は、その時点で侵入の対象から除外される可能性があります。

しかし、ガラスがすりガラスなどの場合は、外からは室内に設置された開閉センサーが見えません。このような場面で有効なのが、ガラスに対する衝撃を検知して警報を発するセンサーです。施錠されたサッシを開けるには、ロックがある部分のガラスを破壊する必要があります。多くの場合、この時に衝撃や振動が発せられます。この衝撃をセンサーが感知するのが、このタイプです。このタイプのセンサーも、比較的求めやすい価格で販売されています。安いものだと、1000円ちょっとで購入できるようです。開閉センサーの機能を持ち合わせているタイプもありますから、購入の際はチェックすると良いでしょう。これらを使えば、コストをあまりかけずとも、効果的な防犯環境を作ることができます。

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