防犯カメラ用のレコーダー・録画器を選ぶポイント紹介
録画機には様々なタイプの商品がありますが、使用目的に応じた商品をきちんと選択することが大切です。防犯カメラは簡単に変更・増設が可能ですが、録画機の場合、どのタイプを選ぶのかがとても重要です。
カメラの台数、録画時間、カメラの種類など、環境により異なってきます。その理由について下記に詳しく記載しておりますので録画機選びの参考にご活用下さい。
- 設置する防犯カメラ規格に合った録画機を選ぶ
- アナログ・AHD規格
- IPネットワーク規格
- ハイブリッド規格
- 接続可能な台数(ch)と拡張性を考える
- 録画機の「ch(チャンネル)数」とは
- 将来のカメラ増設を見込んだ選定
- アナログからIPカメラに移行する場合の注意点
- 希望録画時間に合ったHDD容量を決定する
- モニターへの映像出力も注意
- その他気にするポイント
- 録画機の大きさ
- 録画機の音
- 操作方法
- カメラの映像を分割表示することが可能です!
- 防犯レコーダーについて関連ページ
設置する防犯カメラ規格に合った録画機を選ぶ
防犯カメラの録画機を選ぶ際には、設置するカメラに合った適切な録画機を選ぶことが重要です。
2024年現在、防犯カメラの規格は大きく分けて3つあります。
- アナログタイプ(20~50万画素)やAHDタイプ(130~500万画素)
従来から多く普及しているタイプで汎用性が高い。 - IPタイプ(200~800万画素)
次世代の主流として注目されており、高画質でネットワーク接続が可能。 - ハイブリッドタイプ
上記のアナログ/AHD規格とIP規格を同時に接続できるもの。
カメラのデータ信号に合った録画機を選び、設置場所や用途に応じて適切なものを選択しましょう。
接続可能な台数(ch)と拡張性を考える
防犯カメラ用レコーダーを選定する際は、現在のカメラ台数だけでなく「将来的に何台まで増える可能性があるか」を必ず考慮する必要があります。レコーダーの接続可能台数は後から変更することが難しく増設する際にはシステムを根本から組み替えるケースも多いためです。
録画機の「ch(チャンネル)数」とは
防犯カメラ用の録画機は基本的に、接続できるカメラの台数の最大が4台、8台、16台、32台で区切られています。
防犯カメラは簡単に変更・増設が可能ですが、録画機は後から増設というわけにはいきません。
カメラ何台接続するかをもとにレコーダーを選ぶのが重要です。
特に、マンションや工場、ビルなど広い敷地へ設置する場合、初期の設置台数から増設するパターンが多くあります。
今後増設する可能性が考えられる場合、あらかじめチャンネル数の多い録画機を選択すると良いでしょう。
また、レコーダーの種類(DVR/NVR/XVR)によって、チャンネル数の意味が若干異なります。
DVR(アナログ):本体のBNC端子数とチャンネル数が一致する
NVR(IP):LANポート直結台数+ネットワーク経由の追加台数で構成される
XVR(ハイブリッド):アナログ+IPの合計でチャンネル数が決まる
特にNVRは「本体にPoEポートが8つ」でも、LAN内にIPカメラを追加すれば「合計16ch」まで登録できるモデルもあるため、仕様を正確に把握する必要があります。
将来のカメラ増設を見込んだ選定
カメラの増設は、店舗やオフィスのレイアウト変更、防犯強化、倉庫・出入口の追加など、運用開始後に発生しやすいニーズです。
そのため、以下を前提にレコーダーを選ぶことが重要です。
| 選定の基本スタンス | 今必要な台数+2〜4台分の余裕を持つチャンネル数を選ぶ ・4台運用予定なら → 8ch 推奨 6〜8台運用予定なら → 16ch 推奨 |
|---|---|
| 増設時に起きがちな問題 | チャンネル不足でレコーダー自体を買い換える必要が出る 4ch → 8ch へ変更する際に設定や録画データの移行ができない 本体を交換すると録画停止時間が発生する |
| 大規模案件では「スケーラビリティ」を考慮 | 約10台以上になると、PoEスイッチ併用+16ch以上のNVRが主流 将来最大32ch/64chまで拡大する可能性がある場合、初期段階からNVR化を検討する |
将来的な拡張を見込んだ方が、初期投資を抑えつつ長期的に安定運用できます。
アナログからIPカメラに移行する場合の注意点
既設のアナログカメラ(AHD/HD-TVI/HD-CVI)があり、将来的にIPカメラへ移行する予定がある場合には、レコーダー選びに注意が必要です。
ハイブリッドレコーダーの導入を検討しましょう
ハイブリッドレコーダーは同軸のアナログカメラを接続しつつ、IPアドレスやPoEハブ経由でネットワークカメラも追加できるため移行がスムーズにできます。
同軸カメラからIPカメラへ完全移行する場合のポイント
| 既存のケーブルが流用できない点 | ・アナログ専用の同軸ケーブルは基本的にIPカメラで利用できない ・アナログ配線→LANケーブルへの張り替えが必要になる |
|---|---|
| 電源方式の違い | ・アナログカメラ:カメラごとに電源供給 ・IPカメラ:PoE給電で電源一本化できる場合が多い。 ※IPカメラもカメラごとに電源供給することは可能 |
| 録画機の規格差 | ・DVR:同軸カメラ対応・IPカメラ完全非対応 ・NVR:同軸カメラ非対応・IPカメラ対応 ・ハイブリッドレコーダー(XVR):どちらも対応。同軸カメラからIPカメラへ移行時にオススメ! |
希望録画時間に合ったHDD容量を決定する
弊社が取り扱っている録画機の場合、HDDに録画データを保存するのですが録画する画質やサイズ、コマ数、圧縮方式で録画時間が変わってきます。
目安ページにある録画時間目安表をご参考下さい。
録画映像保存期間の目安についてはこちら »
モニターへの映像出力にも注意

今までは、録画機からの映像はテレビに映し出すものが主流でした。 テレビの入力端子、俗に言う「ピン端子」というもので、ビデオ等で良く使っていた赤白黄色の端子です。
しかし、今はモニターの性能も上がっており、より鮮明な映像を出力可能となりました。 カメラの性能が上がった為、逆に言えば映像出力が低いと高画質で映し出す事ができないのです。
録画機についている映像出力は基本的にはRCA(ピン端子)とVGA(ミニD-SUB15)とHDMIの3系統となります。モニター側の入力が何に対応しているのか、事前に確認しておきましょう。
その他気にするポイント
録画機を選ぶ際は上記にある性能面だけでなく、以下も一度確認しましょう。
①録画機の大きさ
コンパクトタイプからある程度大型タイプまでございます。 チャンネル数の多いレコーダーは大型の傾向があります。
②録画機の音
案外気になるのが音です。ファンレスのタイプからしっかり冷却ファンが付いているものまであります。冷却ファンがついている場合は、当然ファンの音が鳴ります。また、大きな音ではありませんがHDDも稼動音がします。
③操作方法
原稿機種のほとんどは、USBマウスとリモコンに対応していますが、本体でのボタン操作については機種によってボタンの有無があります。
カメラの映像を分割表示することが可能です!
弊社が取り扱っている録画機の場合、お客様のご利用環境に応じて、モニター監視画面の表示モードを切り替えることが可能です。
表示の種類は、全画面表示/4.9.16分割画面表示モードとそれとは別に、 各カメラ映像を自動的に切り替えて表示する自動巡回モードを搭載した機器もございます。
※1~8.1~16台用の録画機でも、1画面、4画面での表示が可能です。

