カメラ付き玄関チャイムと監視カメラをダブルで設置する理由

カメラ付き玄関チャイムと監視カメラをダブルで設置する理由

最近の玄関チャイムは、カメラ付きタイプが一般的です。しかし、チャイムの映像を見られる場所は限られています。2階でパソコンを使っている時に1階のチャイムを確認するのは面倒。であれば、カメラを追加して、場所を選ばず玄関先をチェックできるようにしては如何でしょう?

玄関は家庭の防犯の重要ポイント

家屋の玄関は、とても重要な防犯ポイントです。

玄関は、そこに住む人が出入りに使うのはもちろん、宅配便や郵便の受け取りなどにも利用します。

つまり、不特定多数の人との接点として機能する場所でもあります。

多くの住宅には、玄関付近にチャイム(インターフォン)が設けられています。最近ではカメラ付きのインターフォンが一般化し、たとえば対応が面倒そうな訪問販売などの場合は、訪問者の映像を見るだけでチャイムには応じないなどの対応が一般化しています。これは、自分の時間や生活のペースを守るという意味でとても重要なことです。

しかし、多くの場合、玄関のインターフォンに応答できるのはリビングなどに取り付けた親機のみです。1階と2階に玄関のインターフォンに応答できる親機があったとしても、チャイムが鳴れば、親機の場所までは歩いていかなければなりません。パソコン操作などしているばらそれを中断して親機まで向かわなければならず、それまでの作業が中断します。これは、仕事関係でパソコンを使っている場合、その仕事が中断することを意味します。もし、このような場面が多く発生するのであれば、玄関の外側、インターフォンの端末がある場所を映せる位置にネットワークカメラなどを装備することをおすすめします。

玄関にこのようなカメラがあれば、チャイムが鳴った時点でパソコン画面から訪問者を確認できます。また、ネットワークカメラの映像を録画しておけば、留守中にチャイムが押された場合も、誰が来たのかを確認可能です。

泥棒は、まずチャイムを押して留守を確かめる

多くの場合、空き巣犯罪はその家に誰もいない時間帯を狙って行われます。その時、泥棒が家人の存在を確認する手立ての一つとして使われるのが玄関のチャイムです。これから犯罪を犯そうとする人物は、かなりの確率で玄関のチャイムを押します。そして誰もいないのを確認した後、人目につきにくいガラス戸や窓などを破って室内に侵入するというのがお決まりのパターンのようです。

つまり、玄関のチャイム周辺を録画しておくと、万が一空き巣の被害にあった場合にも、犯人を特定しやすくなります。また、身元がバレるのを避けるプロの犯罪者なら、玄関先に防犯カメラが設定されているような個人宅を侵入の候補にすることは避けるでしょう。玄関先に防犯カメラを設置すると、このような防犯効果が期待できます。

最近のインターフォンには、動画の録画機能を備えたものもあります。しかし、犯罪を犯そうとする人物はそれを熟知しており、インターフォンのカメラに顔が映らないような角度でボタンを押したり、レンズ部を手で覆って撮影ができないようにするなどの方策を駆使してきます。インターフォンのカメラとは別に玄関に防犯カメラを設置すると、このような所作を含めて、来訪者の行動がすべて管理できます。

多くの場合、玄関の近くにはポストが設定されているはずです。玄関の防犯カメラは、このポストに対するいたずらや郵便物の盗難などにも対応できることになります。個人情報管理の必要性が叫ばれる昨今、個人情報の多くが記載されている郵便物や領収書などは最重要チェックポイントです。しかし、これらが届くポストは意外なほど防犯対策されていないのが現状です。

玄関先に防犯カメラを設置すれば、これらをまとめてチェックすることができ、高い防犯意識をアピールすることが可能になります。

玄関設置に適したカメラの機種

個人宅の玄関にだけカメラを設置するのであれば、「ネットワークカメラ」と呼ばれるタイプが最適と思われます。ネットワークカメラは、パソコンのネットワーク(LAN)に接続できる防犯カメラで、無線LANに対応したモデルも数多く発表されています。玄関にカメラを設置するのであれば、室内に設置した無線LANのルータまではせいぜい数メートルの距離です。この距離なら、カメラとルータは確実に交信できます。さらに、無線LANに対応したカメラであれば、本体に電源を供給するだけで稼働できる手軽さもあります。画像を送るためのケーブルがないので、大げさな工事の必要もありません。これは大きなメリットです。

また、ネットワークカメラには、カメラ本体にSDカードを装着し、そこに動画を記録できる機種もあります。このタイプだと、パソコンやレコーダーで画像を記録する必要がなくなります。本格的な防犯カメラでは、24時間連続で動画を録画しますが、そのためには常時パソコンやレコーダーを起動しておく必要があります。しかし、カメラ本体のSDカードを使うタイプなら、その必要はありません。カメラ本体のみで常時録画が可能ですから、コストを抑えつつも重要な映像はきっちりと確保することが可能です。

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