早めの準備を!年末年始に備えた防犯対策

正月のイメージ

留守宅を守る、防犯カメラ

年末年始は、学校や会社が休みになり、街に楽しげなムードが漂います。しかし年末年始は、犯罪の発生が多い時期でもあります。特に、路上でのひったくりや空き巣の発生件数は増加傾向。外出時の身の回りはもちろん、住居に対する防犯にもいつも以上に気を使う必要があります。この時期に住居侵入の件数が多いのには理由があります。お察しのとおり、部屋や家を留守にする機会が増えるのが大きな理由のひとつです。年末年始のこの時期は、帰省やレジャーなどで長い期間留守にすることが増えます。また、休みの前後にも忘年会や新年会などで帰宅が遅くなる場面も多くなります。つまり、“留守”の状態が多くなるわけです。さらに、連休の前であれば、帰省やレジャーの資金が家にある可能性も増えます。このような恰好のタイミングを泥棒は逃しません。

年末年始を安全かつ安心して過ごすには、年末年始に空き巣被害が多いことを認識して、それに向けた対策を講じておくことが必要です。具体的には、いつもにも増して外出時の戸締まりを厳重にすること。また、照明のタイマーなどを活用して、長期間の留守であることを周囲に分からないようにすることです。もちろん、帰省や旅行などの際には新聞や郵便物の配達を保留にする手続きを行います。

防犯/監視カメラを設置するのも有効です。防犯/監視カメラと聞くと大げさに思えるかも知れませんが、最近は留守宅のペットを見るなどの目的用に室内に置ける小さなカメラが発売されています。このようなカメラをリビングに置くだけで、部屋に侵入した不審者に脅威を与えることは可能だと思われます。この手のカメラでは、インターネット回線を通じてスマホやパソコンから留守宅の状態を確認できます。室内で動きのあった場合のみスマホやパソコンにメッセージを送信するものもありますから、万が一浸入があっても、すぐに警察への通報が可能になります。

防犯意識の高さをアピール

防犯の専門家は、泥棒は犯行の前に必ず下見をすると断言します。つまり、空き巣犯は“仕事がしやすい家”を探しているわけです。空き巣犯にとって仕事がしやすい家とは、侵入できそうなガラス窓やドアが人目につかない場所にあり、かつ逃げる際のルートが確保できる物件です。また、その家の住人が周辺の変化に気づきにくいということもチェックしているようです。

最近の泥棒は、めぼしい家を見つけると玄関先にペットボトルを投げ入れて様子を伺うようです。たとえば前日に投げ入れたペットボトルが翌日になってもそのままなら、住人が帰宅していないことが考えられます。また、住居への関心が薄い証拠なので、戸締まりが手薄になっている可能性もあります。住居や生活全般への関心の薄さは、住居周囲に生えた雑草や汚れた自家用車、手入れがされていない自転車などにも表れます。空き巣犯は、これらを総合して浸入の物件を決定します。

防犯カメラやセンサーライトなどの設備は、空き巣犯にとってかなりの脅威となります。しかし、それらの導入が難しい場合にも、自宅周囲の草むしりや物品の整理など、住宅と持ち物に対する関心の高さを示すことで“入りにくい家”であることをアピールすることは可能です。少なくとも、絶対に検挙されたくない浸入犯は、このような、“きちんとした”家を優先的に狙うことはないはずです。マンションやアパートなどでも考え方は同じです。部屋の配置にもよりますが、たとえばベランダに荷物が放置されたままだったり、窓ガラスが汚れているような物件は、そうでない部屋よりも狙われやすい傾向があるようです。注意したいものです。

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