増加する防犯カメラ。防犯カメラを設置する一般家庭が急増
防犯意識が高まる昨今、防犯/監視カメラにも多くの製品が発表されています。また、店舗や倉庫などに向けたこれまでの防犯/監視カメラに加えて、一般家庭にも導入がしやすい製品も増えています。留守宅の監視はもちろん、玄関先に設置すれば訪問者の確認にも使える防犯カメラ。一般家庭での利用も検討の時期に入っているようです。
一般家庭に導入しやすい、リーズナブルな防犯カメラが増加中
防犯カメラは、これまではコンビニやスーパーなどの店舗で目にすることが多いものでした。しかし、ここ何年かで状況が変わり、一般の家庭でも導入するケースが増えているようです。防犯/監視カメラというと、登場当時のものはサイズが大きく、かなり威圧感のあるものでした。しかし、技術が進み、最近はとてもコンパクトな製品が一般的になってきました。それに伴いカメラやレコーダーなどの価格も下がって、一般家庭でも導入の敷居が下がったと考えられます。現在では、ちょっとした置物のように見える室内用のカメラも発表されています。一般家庭に導入される防犯カメラの設置場所は、車庫まわりと玄関先が多い印象があります。これは、昨今の治安が低下している状況に対する一般市民の不安の表れでしょう。
地域差はあるでしょうが、ある程度人口が密集している都市部や郊外では、面識のない人も自宅付近を日常的に行き来します。高価な自動車やオートバイなどを所有する住民がそれに敏感に反応した結果が、自宅の車庫周囲への防犯/監視カメラの設置となって表れているようです。住宅の車庫や玄関へ設置する防犯カメラは、調整によって1台で広いアングルをカバーすることが可能です。また、店舗や倉庫のように複数台のカメラを切り替える必要がないので、レコーダー部も単機能なものでOKです。さらに、すでにインターネットのLAN環境がある家庭であれば、このネットワークを利用してパソコンに映像を記録できるカメラも選べます。これらによって、防犯カメラの導入コストをさらに下げることが可能になります。これまでは、防犯/監視カメラの導入には10万円以上の費用が必要でした。しかし、一般家庭への導入に関しては、低価格かつ高機能なカメラの登場によって、その費用はかなり下がりました。具体的な費用はどのようなカメラを使うかによりますが、数万円程度から導入が可能ですから、検討されては如何でしょうか。
ネットワーク対応カメラなら、外出先からも確認OK
最近の家庭用の防犯/監視カメラには、ネットワーク機能を搭載している機種が多くあります。ネットワーク機能とは、家庭内に導入されているLAN回線に接続できる機能を指します。つまり、このタイプのカメラであれば、防犯/監視カメラ専用のケーブルを設置する必要はなく、当然ながらその分の設置費用が節約できることになります。さらに、無線LANの機能を備えたカメラであれば、LANケーブルも必要ありません。カメラと無線LANのアクセスポイント間を無線で接続するからです。
ネットワーク対応の防犯/監視カメラでは、一般的なLANネットワークによって映像を送信します。このため、自宅に複数台のパソコンがあれば、どのパソコンからもカメラの映像をチェックできることになります。たとえば、寝室や書斎のパソコンから車庫の様子を確認すること簡単です。また、多くの機種ではパソコンやスマートフォンからカメラ部を操作する機能を備えているので、たとえば、パン（カメラの首振り）やズームイン/ズームアウトなどに対応したカメラであれば、これらを使って気になる箇所を重点的に見ることができます。
しかし、ネットワークに対応した防犯/監視カメラの特長はこれだけではありません。ネットワーク対応カメラは、設置したカメラの映像を外出時のスマホや勤務先のパソコンなどから確認可能です。これは、大きな特長でしょう。家庭内に常時接続のインターネット接続環境が構築されていることが前提になりますが、自宅以外にいながら自宅の状態が確認できるのは大きな安心につながります。また、万が一異変に気がついた場合にも、警察に通報するなどの行動が短時間で行えるメリットがあります。
これまでは価格や設置面で負担の大きかった防犯/監視カメラですが、いろいろなタイプが登場したことで、一般家庭への導入もしやすい状況が整いつつあります。多彩なカメラが登場していますから、一度チェックしてみることをおすすめします。自宅に無線のネットワークがあるのなら、あまり費用を掛けずに高機能なネットワークカメラが導入できるかも知れません。
