パソコンを使って監視カメラを遠隔監視する

パソコンのイメージ

監視カメラは様々な場所に導入されています。重要なポイントに人を配置するよりも、導入コストが安いからです。人材を雇用して教育を施して会社に繋ぎ留める事には、多額のお金が必要になります。しかし監視カメラは初期投資が必要なものの、維持費に関しては良心的な価格設定です。コストカットは企業にとっての命題なので、監視カメラが重用されるのは当然だと言えます。

監視カメラの映像を見るためには現地へ行く必要があった

監視カメラはセキュリティ機器の中でも歴史ある存在です。しかし現代の監視カメラと比較すると、過去の製品には問題点も存在していました。現代の製品よりも過去の製品が大きく劣る点は遠隔監視が出来ない事です。監視カメラは専用システムやディスプレイに接続されています。専用システムは監視カメラが届いた映像を効率的に管理するためのもので、ディスプレイは監視カメラの映像を閲覧するための機器です。監視カメラの映像を見るためには、必ずディスプレイの前へ行く必要がありました。

過去の時代のインターネット回線は脆弱であったため、遠くの場所から閲覧する事が不可能だったのです。監視カメラが存在していても、事件が発覚しなければ意味がありません。監視カメラを活用するためには、現地で作業を行うスタッフが必要になります。アラームを発報する仕組みを確立して遠くへ知らせる事は可能ですが、現場の詳しい状況を直ぐに把握するには、録画映像を見られるスタッフを常勤させなければならないのです。普段は立ち入る機会の少ない設備だと、無駄な経費が発生していると言えます。

パソコンを使えば遠隔監視出来る

現代の監視カメラのシステムは、前述した問題点が解消されています。インターネット回線が強力になった事で、監視カメラの映像データを遠隔監視出来るからです。遠隔監視に用いる端末も特別な製品ではありません。市販されているパソコンを準備すれば、遠隔監視用のアプリケーションをインストール出来ます。パソコンとインターネット回線の準備が整っていれば、監視カメラの導入先の状況を直ぐに確認出来るのです。

監視カメラシステム用のアプリケーションは、遠隔監視以外の機能も充実しています。例えば遠隔監視で監視カメラの映像を見た時、見難いと感じたら画質を調整する事が可能です。監視カメラシステムの映像は綺麗に記録しようとすると、ハードディスクの保存可能領域が圧迫される事になります。そのため録画保存期間を長くしたい場合には、あえて画質を落とすという選択をするのは珍しくありません。現地に行かなくても監視カメラの調整作業を行えるのは大きなメリットです。遠隔監視を通じて気になった点を改善出来るのも、パソコンにアプリケーションをインストールする手法が成立したからだと言えます。

1台のパソコンで多くの監視カメラを管理出来る

監視カメラ映像の遠隔監視を何処からでも行えるのが、パソコンを使った管理の最大のメリットだと言われています。複数の拠点を抱えているユーザーが最も重宝している機能なので間違いではありません。しかし一つの拠点しか抱えていない監視カメラユーザーも、パソコンによる遠隔監視に便利さを感じる事があります。それは一つの拠点に常識を超えた数の監視カメラが導入されている場合です。監視カメラを管理している専用システムは、管理出来る数に限界があります。

例えば16台の監視カメラしか管理出来ないシステムを利用していると、17台以上の監視カメラを導入している時、複数の専用システムを用意しなければなりません。その時にパソコンを使って遠隔監視すれば、複数の専用システムを1台の端末で擬似的に管理出来るようになります。監視カメラの専用システムは接続可能台数がネックになり易いと言われています。監視カメラの増設が何度も行われる事で、管理が煩雑になっていくからです。しかしパソコンに遠隔監視用のアプリケーションをインストールすれば、1台の端末で感覚的に映像を閲覧出来るようになります。

居パソコンを使って監視カメラの映像を遠隔監視出来る仕組みは、非常に便利だと評価されています。しかし扱う機器やネットワーク回線が増えると、トラブル時の原因の切り分けが大変になるのも事実です。監視カメラを上手に活用したいのであれば、複雑にし過ぎない姿勢も重要になります。

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