監視モニターでリアルタイムの映像を見る利点

リアルタイム監視のイメージ

他者の動向を確認するのは非常に大切な事です。悪意を持っている人物が何かのアクションを起こした場合、多数の人間が巻き込まれてしまう危険があります。そのリスクを排除したいのであれば、対策を施すのは簡単だと言えます。不審な動きが見受けられる人をマークして、行動を制限するだけで十分だからです。

警備員は万能ではない

不審者の行動を制限するために、オフィスビルには警備員が導入されています。警備員はオフィスビル内の様々な場所に動員されていますが、最も一般的な動員先はエントランスです。オフィスビルへ入るためにはエントランスを通らなければならないので、入館しようとしている人間の全てを目視する事が出来ます。エントランスに警備員を配置すれば、オフィスビル内の犯罪の発生確率を激減させる事が可能です。しかしエントランスに警備員が常に立っている状態を、好ましくないと考えるオーナーも存在しています。エントランスの前で制服を着た警備員が立っているのは、入館者に対して威圧感を与えてしまうからです。オフィスビルに立ち入ろうとしている人々の中には顧客も存在しています。

顧客に対して威圧感を与えてしまえば、今後の商談に差支えが生じる可能性がある事は否めません。商談が上手く進められなくないオフィスビルが避けられてしまうのは当然です。人の目による監視は犯罪の抑制に極めて効果的ですが、万能から程遠いやり方であるという事です。警備員の問題点を解決するためには、多少の工夫を凝らす必要があります。

エントランスの状況を監視モニターで見れば大丈夫

実はオフィスビルのエントランスに警備員を立たせなくても済む手段があります。それはエントランスの目立たない部分にカメラを設置して、警備室から監視モニターを目視するやり方です。最近のカメラは高性能になっており、鮮明な映像が監視モニターに届けられるようになっています。入館しようとしている人物の顔も判別出来るため、オフィスビルの警備に重宝されているのです。監視モニターでリアルタイムの映像を確認して、待機している時間が異常に長かった場合には、現地へ警備員を派遣するという手段が採用出来るようになります。警備員が接触するのは不審だと判断した人物だけなので、威圧感を与える範囲を最小限に抑えられるのです。

監視モニターを活用した警備が可能になれば、基本的に警備員は警備室内で待機しているだけになります。エントランス以外に重要なポイントが存在していても、警備員の導入を増やす必要はありません。警備室の監視モニターを使えば、複数の場所のリアルタイムの情報をキャッチ出来るからです。つまりカメラと監視モニターはコストカットにも貢献しています。

トラブルの場合には過去の映像を再生する機能を用いる

監視モニターでエントランスのリアルタイムの映像を目視しているにも関わらず、オフィスビル内でトラブルが起きる事はあります。カメラと監視モニターは優秀なツールですが、扱うのが人間である以上ミスは避けられないからです。警備室で警備員が待機しているせいで、エントランスのトラブル発生から駆けつけるまでのタイムラグが生じる事も避けられません。リアルタイムの映像だけでは不足な場合には録画機能が役立ちます。

監視モニターとカメラに専用システムを加えれば、録画する機能を搭載する事が可能です。それにより後日になってトラブルが判明した場合でも、当時の状況を確かめられるようになります。前述した現場に警備員が存在しない問題点に関しても、録画映像が証拠として役立つ可能性があるのです。監視モニターとカメラのタッグだけでは残る不安要素は、録画機能をプラスする事で解消出来ます。監視モニターとカメラだけを利用する単純な仕組みよりも費用を要しますが、コストに見合う効果を期待出来るのは確かです。

警備をサポートする便利な道具は、技術の進歩によって充実しています。しかし機能が豊富になるほど、操作が複雑になるのも事実です。重要なのは高い評価を受けている道具を導入する事ではなく、運用方法を正しく理解する事だと言えます。

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