図書館の盗難防止には監視カメラ

図書館の盗難防止には監視カメラ

日本には数多の公共施設が存在しています。その中でも特に親しまれているのは図書館です。図書館が貯蔵している本は、過去に発売されたものだけでなく、新発売されたばかりのものも含まれています。無料で話題の本を読めるチャンスがあるので、図書館が愛用されるのは当然です。読書を趣味にしている人は、気になった本を手当たり次第に購入した挙句、住居のスペース確保に苦労してしまう事があります。それを防ぐ意味でも図書館は便利です。読んだら期日内に返却するのが図書館のルールなので、本の所有数の増大を防ぐ効果があります。様々な要因が重なり合い、図書館の需要は大きくなったのです。

少数のスタッフで大量の本を守るのは困難

図書館は非常に便利ですが、問題が発生し易い側面があります。利用者が多くなるほどマナーを冒す者が現れ易くなるのは当然です。具体的には図書館が管理している本を、盗難しようとする者がいます。図書館の受付を通して本を借りると、期日内に返却する事を約束しなければならないからです。図書館の本を無断で持ち出せば、返却をしなくても済みます。図書館の本は無料で貸し借りが行われているので、盗難による罪悪感が生じ難いという背景もあります。

いずれにしても盗難被害が続出する図書館になってしまえば、運営者や他の利用者が不利益を被るのは間違いありません。そして問題なのは図書館で働いているスタッフだけでは、莫大な数の貯蔵本を守りきるのが困難である事です。スタッフが盗難防止を意識して目を光らせていても、監視をかいくぐって行動を起こす者は存在します。図書館の所属スタッフだけで、全ての貯蔵本を守るのは現実的な考えではありません。

監視カメラは盗難防止に効果がある

図書館の盗難を防ぎたいなら、監視カメラを設置するのが効果的です。無料で貸し出されている本の盗難被害が後を絶えないのは、盗んでも大事にならないとタカをくくっているからです。それは図書館が無料で本を貸し出す場所である以上、完全に払拭する事は出来ません。しかし監視カメラを図書館内に設置すれば、盗難が犯罪行為である事を訴える事が出来ます。監視カメラが導入される場所は、重要施設である事が多いからです。監視カメラを設置する事によって図書館が重要施設であると、利用者に印象付けられます。重要施設内で軽率な行動を起こせば大事になるのは、多少の一般常識を持っている人種なら想像がつきます。

だから監視カメラを図書館内に設置するだけで、盗難防止の体制を構築出来るのです。監視カメラの映像は接続されているディスプレイで、リアルタイム表示がされます。それを受付部分に備え付ければ、怪しい動きをしている人物を察知する事が可能です。不審人物に対して声をかけて牽制すれば、それも図書館内の盗難防止に繋がります。

盗難が発覚した場合にも役立つ

図書館の盗難を未然に防止するなら監視カメラが有用です。しかしこの世に完璧なセキュリティ機器は存在しておらず、それは監視カメラも例外ではありません。監視カメラを導入してからの図書館でも、盗難被害を受けてしまう事があります。その場合には録画データの再生機能を利用するべきです。監視カメラの専用システムに搭載されているハードディスクは、過去の映像を集積しています。正規の手順で貸し出された日から盗難が発覚した日の映像データを閲覧すれば、犯行が行われた瞬間を押さえる事も不可能ではありません。問題があるとすればハードディスクの容量が限られており、古い映像データが消失しているリスクがある事です。

しかし昨今のハードディスクの容量は大きくなっており、監視カメラの台数によっては、1年程度の映像データを残せます。盗難防止に加えて事後の対応力も優れているから、図書館に監視カメラが導入される事例が増えているのです。

監視カメラを導入する事によって、図書館内の犯罪を防止する効果があるのは確かです。しかし監視カメラを導入するだけでは、秘められたスペックを使いこなす事は出来ません。図書館の業務や発生しがちな問題を考慮して、監視カメラの運用方法を模索する必要があります。それは製品のマニュアルを読むだけでは達成出来ません。実際に運用しながら浮上した問題点を見つめていく事が、監視カメラを利用する上では必須です。

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