遠くから園児の様子を見守れるネットワークカメラ(IPカメラ)

遠くから園児の様子を見守れるネットワークカメラ

ネットワークカメラ(IPカメラ)が登場した事によって、現地の端末を操作しなくても映像を見られるようになりました。ネットワークを通じてリアルタイムの映像を閲覧出来るからです。ネットワークカメラ(IPカメラ)を活用すると、サービスの魅力や現地の様子を効率的に伝えられるため、従来のように、防犯、監視、見守りだけではなく、宣伝、広告用の機器としても役立てられています。

子供の様子が分からない不安

子供の様子が分からない不安

厚生労働省が発表した「共働き等世帯数の年次推移」を見ると2020年が1,240万世帯、2021年が1,247万世帯と年々増加傾向にあるようです。

これだけ共働き世帯が増加している理由として、経済的な安定の為。という点が挙げられます。1人で働くよりも2人で働いた方が収入が増え、より安定、安心した生活につながります。特にコロナ禍以降、景気の停滞、円安による物価高等も重なり、子育てに専念したい。と思っていても、仕方なく、パートやアルバイトを選択する。というケースも多いようです。ただ、課題になるのでは働きに出ている間子供を一人で留守番させられず、保育園や幼稚園に通わせなければならないことです。保育園や幼稚園は子供のコミュニケーション能力を高める場所。としての側面もありますが、親としては、子供の様子がわからない為、不安に思う気持ちもあると思います。そんな親の気持ちを汲んでか、ネットワークカメラ(IPカメラ)を導入する施設が増えてきました。

現状把握に役立つネットワークカメラ

現状把握に役立つネットワークカメラ

子供の様子を見守るという目的で普及が進んでいるのはネットワークカメラです。

以前は不審者への威嚇の為や園児同士のケンカや事故があった際に映像を見返すことで再発防止につなげる。といった目的で導入されることが多かったですが、最近ではバスや車内への置き去りや職員からの暴力といった事例がニュースで取り上げられることもあり、保護者に安心していただくために防犯カメラを導入する。というケースも増えております。

プライバシーの問題もある為、PWなどのセキュリティをしっかりと対策した上で。にはなりますが、スマホなどから園内の様子を確認出来るようにすることもあるようです。こういった施設で使われるネットワークカメラ(IPカメラ)は主に有線タイプが使われています。どうしても配線が難しい。という理由から無線タイプが使われることもありますが、無線カメラの場合、通信環境によっては映像が遅延したり、映らなかったり。というトラブルも懸念される為、より確実に撮影できるよう、有線のネットワークカメラ(IPカメラ)が導入されています。

興味のある保育園の様子を見られる

興味のある保育園の様子を見られる

ネットワークカメラの恩恵を最も受けているのは、実際にサービスを利用している親御さんです。しかし実はネットワークカメラを宣伝戦略に利用している保育園や幼稚園が存在しています。少子化が進行している現代において入園希望者の存在は貴重です。そして小さい子供を育てている親御さんは、より優れたサービスを利用させたいと考えています。保育園や幼稚園のサービスの品質の判断基準は、定期的に開催されるイベントです。子供の管理体制に関しては優れているというのが当たり前の認識なので、運動会やお泊まり会といった特別なイベントが評価対象になり易いと言われています。

つまりイベントの様子をネットワークカメラでライブ中継すれば、子供を預けたいと考える親御さんに対するアピールになるのです。ライブ中継されるイベントが魅力的であれば、子供を抱える親御さんは安心感を抱きます。将来的に保育園や幼稚園のサービスが利用される確率は高まるのです。子供を預かるサービスを提供している施設に設置されるネットワークカメラは、見込み顧客に対しても確かなサービスの品質をアピールしているという事です。

ネットワークカメラを活用したライブ中継は、宣伝に用いるのであれば誰からでも閲覧出来ます。優れたサービスの品質を立証出来れば効果的な宣伝になりますが、子供の管理が不適切だと逆効果になる事もあり得るのです。ネットワークカメラが設置されている意味を、職員に認知させる作業も重要だと言えます。

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