クレーマー対策に役立つ防犯カメラ

クレーマー対策に役立つ防犯カメラ

サービスの品質が高まり続けている事で、低品質なサービスは淘汰されるようになりました。サービスの競争が行われるのは悪い事ではありませんが、問題は過剰サービスを求める顧客が増えている事です。最近では顧客の立場が強い事を利用して、無茶な要求を繰り返すクレーマーが増加傾向にあります。経営者は雇用しているスタッフを守るために、相応の備えをすべきです。

クレーマーのやり口

クレーマーのやり口

お客様は神様である、という言葉が世の中に浸透した事によって、店員が苦情を言い渡される事例が目立っています。クレームを受ければスタッフの仕事は遅延するため、経費に直結する問題へと発展するのです。よってクレームに発展させないための業務フローが確立されています。しかし強硬にスタッフの落ち度を主張するクレーマーに対しては、効果的な対処が難しいのが実情です。例えば正しい金額のつり銭を渡したのに、不足している事を主張するクレーマーが存在しています。つり銭の不足分を受け取る事によって、不当にお金を得ようとする方法です。

酷い手口の場合にはつり銭に加えて慰謝料や金券を求めるクレーマーもいます。他にもスタッフの態度が悪いという事で、無理やり土下座を促すケースもあります。その場合にスタッフが受ける精神的なダメージは計り知れません。仕事に誇りを持って取り組んでいるスタッフが辞職してしまったら、雇用しているお店は大打撃を受ける事になります。顧客に対して強く訴えるのが難しい事と顧客の不正を立証する手段が存在しないせいで、クレーマー対策は難しいのです。

スタッフを守る防犯カメラの設置

スタッフを守る防犯カメラの設置

顧客の立場が強い事を変えるのは難しいため、顧客の不正の証拠を掴もうとする動きが加速しました。それがクレーマー対策用の防犯カメラです。お店に設置される一般的な防犯カメラは、貴重な展示物や商品に対して向けられています。お店内に存在している物品の盗難リスクを軽減するためです。しかしクレーマー対策に利用される防犯カメラは、やり取りが行われ易い現場に設置されています。目的はクレーマーの応対をするスタッフを守るためだからです。

クレーマーによる攻撃を受けるスタッフの多くは、レジカウンターの周辺で仕事をしている時間が長いと言われています。よってクレーマー対策を目的に導入される防犯カメラは、レジ周辺に設置されるケースが最も多いのです。次に人気の設置場所はスタッフが休憩等に用いる場所になります。クレーマーは大声でスタッフに対して問題点を指摘するため、お店の評判を下げないためにも落ち着いて話せる場所へ誘導する事があります。

その時に用いられ易いのはスタッフを待機させる部屋です。防犯カメラの周辺でクレーマーが問題を起こさなかった場合には、スタッフの大気部屋まで誘導する事も有効になります。防犯カメラの設置場所を工夫する事で、様々なクレーマー対策を成す事が出来るのです。

監視録画映像は証拠能力として期待出来る

監視録画映像は証拠能力として期待出来る

過去の時代に活躍していた防犯カメラは、録画映像を残す事が難しいと言われていました。記憶媒体の保存可能領域が動画保存をするのに不足していたからです。代わりに使用されていたビデオテープも録画可能時間は短いため、長期的な映像の保存が難問だったのです。しかしハードディスクの保存領域が増えた事によって、長期的な映像の保存が可能になりました。

それに加えて映像の検索システムも充実しているため、問題の映像を再生する事は簡単になっています。前述したクレーマー対策の件に関しては、トラブルが発生した時間を控えておくだけで直ぐに問題の映像を閲覧する事が可能です。そして防犯カメラの視界内の映像にクレーマーの問題行動が残っていれば、警察に証拠として提出する事が出来ます。

店舗のスタッフがクレームに対抗する事が難しくても、公的な機関である警察には関係がありません。法の下で妥当な判決が下される事になります。以上の様に防犯カメラはお店の中に存在している貴重品だけでなく、スタッフも守れるようになったという事です。

防犯カメラは映像を残す事が可能ですが、音声を記録する事は出来ません。音声を記録する時にはスピーカーを併用する必要があります。クレーマーの問題行動を余す事なく記録したいのであれば、防犯カメラに加える形で音声を残せるスピーカーも同時に設置すべきです。クレーマーの行動と一緒に怪しい発言も保存出来ます。防犯カメラの映像だけよりも、スピーカーを同時利用した方が証拠能力として機能するのは間違いありません。

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