コインランドリーの防犯対策
24時間の営業店も増えているコインランドリー。洗濯機と乾燥機だけが設置されスタッフが常駐しないコインランドリーでは、防犯にも独自の対策が必要です。しっかりした防犯対策がなされた店舗なら、女性や年配者でも安心して利用が可能です。
店員が常駐しない店舗ならではの防犯対策
かつては一人暮らしの学生が利用するイメージだったコインランドリーも、ここ何年かは利用者が変わってきているようです。自宅に洗濯機がある家庭でも、毛布や布団、カーペットなどの大物を洗濯したい場合は、それに対応した大型の洗濯機があるコインランドーを利用します。このためか、最新の大型洗濯機を備えた店舗では、週末に順番待ちができるほどの盛況店もありと聞きます。実際、店舗数は年率数パーセント前後の成長をしているという資料もあり、コインランドリーがビジネスとして注目されているのが伺えます。
最近のコインランドリーは、先にも触れたように最新型の大型洗濯機を導入する傾向が強いようです。このため、かつてのように商店街の中の小さなスペースで営業するのではなく、郊外の幹線道路の近くに広い駐車場を確保して店舗を構えたり、ホームセンターなどの広い駐車場を共用する形で開店する店舗が主流になっています。
コインランドリーの営業形態がこのように変化すると、おのずと利用者も変わることになります。現在の大型のコインランドリーでは、周辺から様々な利用者がやってきます。中には良からぬ思いを抱いてコインランドリーを徘徊する人間がいないとは限りません。にもかかわらず、基本的に、コインランドリーには常駐する店員がいません。また、洗濯の開始から終了までに一定の時間がかかるため、その場を離れるお客も少なくありません。十分な防犯対策が必要なのは言うまでもありません。
コインランドリーには防犯カメラの設置が有効
コインランドリーが小さなスペースで営業していた時代にも、洗濯物の盗難は発生していました。店舗が大型化して利用者がクルマでやってくるようになると、その傾向はより強まるでしょう。洗濯物の盗難を防ぐには、防犯カメラの設置が有効です。最近のコインランドリーは大型化していますが、スーパーやコンビニなどと違って店舗内に死角はあまり無いようです。このため、少ない数のカメラを設置するだけで、かなりの防犯効果を上げることが期待できます。
複数台のカメラを設置する場合、それに対応したレコーダーを使うことで、犯罪の瞬間を逃さず記録できます。また、遠隔監視に対応したレコーダーであれば、店舗のバックヤードに設置したレコーダーの内容を離れた場所にある事務所や自宅などから確認することも可能になります。
不特定多数の人々が時間に関係なく利用する24時間対応のコインランドリーの場合、盗難やイタズラなどの犯罪は発生するものとして事前に対策しておく必要があります。また、犯罪には至らなくても営業の障害となる問題が発生する可能性はありますから、これにも備える必要があります。
たとえば、幹線沿いの24時間の店舗では、ランドリーを利用しない少年たちのたまり場になる可能性があります。また、ホームレスなどが居座ったりする場面も想像できるでしょう。このような状態が長く続くと、本来のコインランドリーの利用者が、その店を利用しなくなります。顧客が他の店に流れるのを防ぐ意味でも、店舗の状態を常にチェックするのは重要です。遠隔操作やネットワークに対応した防犯カメラなら、このような現場の状況を早い時期に検知し、適切な対応をするのに役立ちます。
コインランドリーのチェックポイント
コインランドリーの場合、カメラがチェックすべきポイントはある程度は絞られます。洗濯物の盗難に対しては、洗濯機や乾燥機の投入口を撮影する必要があります。機器のレイアウトにもよりますが、これは店舗内全域をカバーするカメラで対応できそうです。
その他に関しては、お金の出入りがある場所や場面がチェックポイントとなります。特に、紙幣をコインに替える両替機は重要なチェックポイントでしょう。両替機には多くのお金が集まりますから、これが破壊されると大きな被害を被ることになります。このような場所には、できるだけクリアな映像が撮影できるカメラを配備すると良いでしょう。その他、店舗内に飲み物などの自動販売機があるなら、そこもチェックしたいポイントです。
さらに、店舗の出入り口にも高精細のカメラが欲しいところです。出入り口は、コインランドリーの利用者が必ず利用するポイントです。ここで利用者の顔や服装などの詳細を捉えられれば、その人物が店舗内で何かを行った際に人物の特定がしやすくなります。
現在の防犯カメラシステムのレコーダーは、多くの場合、アナログ式の古いタイプのカメラも利用できる仕様となっています。このため、防犯システムを新しくする場合でも、店舗の出入り口など、以前から防犯カメラが設置されていた場所では、以前に設置した古いカメラをそのまま利用することも少なくないようです。しかし、これは避けたいところです。
店舗の出入り口やお金を扱う両替機などを担当するカメラには、できるだけ新しい機種・モデルを割り当てるべきです。そうすることで、問題が発生した場合に、その後の解決がスムーズに進むことが期待できます。
24時間化や大型化が目立つコインランドリー。犯罪が多様化しつつある昨今では、コインランドリーに対する防犯対策も強化する必要があります。防犯カメラなどの設置で防犯体制を宣言することによって、利用者に対しては安心して利用できる店舗であることをアピールできます。
