ランドセルに防犯ブザーで防犯対策を

ランドセルに防犯ブザーで防犯対策を

人間の中には他者に対して悪意的な行動を起こす人種も存在しています。他者に対して危害を加えれば、法律で罰せられるのが普通です。しかし危害を加えられた者の受けた傷は、回復するわけではありません。そのため危害を加える行為を未然に防ぐ事が、理想的だと言えます。世の中には安全な生活を実現するための仕組みが豊富に存在していますが、完璧ではありません。より多くの人の身命を守るという事が目的なので、最大公約数的な仕組みが大勢を占めるのが現状です。安全を確立するには個人の努力も多少は必要になります。

通学路には危険が潜んでいる

特に安全を意識しなければならないのは、弱い力しか持っていない人間です。悪意ある者は自分より力の弱い者を狙う傾向があります。具体的には小学生です。義務教育過程にある小学生は毎日決まったスケジュールを送っています。

よって事前調査を入念に行えば、公共のセキュリティが効果を発揮しないタイミングで、危害を加える事は可能です。小学生が最も狙われ易いのは通学路だと言われています。最近の学校は通学路の要所に教師を配置していますが、多くの人が通るポイントだけに限定されているのです。つまり人通りの少なくなりがちな狭い通りは、誰の目も行き届かない状況が発生しています。それは多くの人が認識しており、悪意ある者も例外ではありません。だから人通りの少ない道路を毎日通る小学生は、危険と隣り合わせだと言えるのです。

防犯ブザーが役立つ

学校に在籍している生徒の1人1人を見守れば、完璧に近い犯罪対策を実現出来ます。しかし学校の生徒の全てにガードマンを付けるのは、現実的な考え方ではありません。いつ起こるか分からない犯罪への対策としてはコストが大き過ぎます。だからランドセルに防犯ブザーを付けるやり方が浸透しているのです。小学生が危険な状態に陥った時、直ぐに起動出来る防犯ブザーは極めて役に立ちます。防犯ブザーが作動すれば、大きなアラーム音が発報されるからです。小学生に対して犯罪行為を起こそうとする者は、例外なく周囲の動向を注意しています。大人の中には強い腕力や勇気を持っている者は、いくらでも存在しているからです。

弱い力しか持たない小学生を狙うのは、腕力に自信を持っていない性格の裏返しだと言えます。防犯ブザーが大きな音を立てれば、人が集まってくるのは自明の理です。そして複数の大人が本気になれば、直ぐに取り押さえられてしまいます。以上の理由から防犯ブザーを直ぐに使える状態にしておく事が、強力な防犯対策として機能するのです。

防犯ブザーを利用する場合の注意点

ランドセルに防犯ブザーをセットすれば、防犯対策になるのは間違いありません。しかし運用を間違えると、防犯対策にならない事は留意しなければならない事です。最も多いのは防犯ブザーをランドセルの中に放り込んでいるケースになります。防犯ブザーは危険が及ばない限り、使用される事はありません。そのためランドセルの外に出しておく事を、邪魔だと感じる小学生も存在しています。仮に防犯ブザーが直ぐに使えない状態で犯罪行為が行われたら、小学生は何も対処する事が出来ません。

悠長にランドセルから防犯ブザーを取り出す時間を、犯罪者が子供に与えるはずがないからです。防犯ブザーを持たせる親は、子供に防犯対策の重要性と防犯ブザーの使い方について、口をすっぱくして伝える必要があります。防犯ブザーは優秀なセキュリティツールですが、運用に問題があると大きな後悔を実感する事になります。利用する小学生と監督する立場の親は、その事実をはっきり認識すべきです。

防犯ブザーはランドセルに取り付けて使うため、常に露出して持ち運びが行われている状態です。メーカーは運用方法を想定して頑丈な作りにしていますが、壊れてしまう事があります。万が一の事態が発生した時、防犯ブザーが壊れて使えなかったら目も当てられません。定期的に防犯ブザーの動作チェックを行って、使える事を確認するのは大切です。

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