スケート場でも役立つ防犯カメラ

スケート場でも役立つ防犯カメラ

昨今のフィギュアスケート人気の影響か、手軽なウィンタースポーツとしてスケートを楽しむ人が増えているようです。スケートは、他のウィンタースポーツと比べると費用がかかりません。また、スキーやスノーボードなどと違い、あまり時間が無くても楽しめるスポーツです。しかし、人気が出るとそれに伴いトラブルも増えるもの。ツルツルの氷の上を滑るスケートでは、衝突や転倒などは日常茶飯です。こんな時、事故の状況把握に監視/防犯カメラが大いに役立ちます。

スケートは、滑るのも止まるのも“技術”が必要

一般の人が利用できる標準的なスケート場は、広いリンクを開放し、リンク上をいろいろなレベルの人々が一緒に滑る形式で運営されています。普通は、右回りか左回りかが指定されており、その方向にだけグルグル周回します。同じウィンタースポーツであるスキーとアイススケートが決定的に違うのは、スケートが、初心者から上級者までが同じリンクを利用する点です。スケートリンクのサイズは、アイスホッケーやフィギュアスケートで使われるリンクのサイズに準じて、縦30×横60mであることが多いようです。しかし、この広さでも、様々なレベルの人が同時に滑れば、いろいろなトラブルが発生します。このトラブルを分析し、大きな事故に発生しないように改善点を探るのに、監視カメラは非常に役立ちます。

一般のスケートリンクで多いのは、滑走時の衝突や、それに伴う転倒でしょう。特にアイスホッケー用のスケート靴では、背中を向けて滑ることも簡単になります。このため、滑走方向に対する注意が散慢になり、スピードが出た状態で誰かに衝突する危険性があります。また、フィギュアスケート用の靴を履く人の中には、ちょっとしたスピンやジャンプなどを試したくなる人もいます。多くの場合、一般のスケート場でフィギュアスケートのジャンプ技などは禁止されていますが、それをスタッフが目視で漏れ無くチェックするのは大変です。

もしスケート場に監視カメラがあれば、このような禁止行為は減少するでしょう。なぜなら、自分の行為が禁止されていることを、ジャンプする人は知っているからです。

ロッカー周囲の防犯対策にも効果絶大

この他、ロッカーや下駄箱周辺などでも、防犯カメラの導入は大きな防犯効果が期待できます。アイススケートは、短時間とはいえ貴重品をロッカーに預けるタイプのレジャーです。このため、ロッカー室には厳重な防犯対策が求められます。多くのスケート場では、一定時間ごとに整氷車を使ってリンクの表面を削ります。こうすると氷が滑らかになり、快適に滑れるようになります。このため、整氷車が入った直後は多くの人がリンク上に入ります。逆に言えば、整氷車がリンクを出た直後は、リンク以外の人目が薄くなるタイミングでもあります。このタイミングで、リンク以外の場所、たとえばロッカー室などで盗難の危険度が高まります。

防犯カメラを導入すると、レジャー施設での盗難被害減少が期待できます。スケート場やボーリング場などの遊興施設におけるロッカー室では、着替えなどはあまり行いません。このため、温泉施設などに比べればプライバシーへの配慮も緩やかです。逆に、ロッカー室に防犯カメラが設置されているのを安心として捉える利用者もいることでしょう。ロッカーや下駄箱などの周辺に監視/防犯カメラを設置する場合は、“隠す設置”よりも“見える設置”が有効です。監視/防犯カメラが設置されていることが一目して分かれば、それが犯罪の抑止になります。監視/防犯カメラは事件の発生後にその原因を探ったり犯人の検挙に役立つ設備です。しかし、それ以前に存在そのものが犯罪の発生を抑える効果があります。

ロッカーや下駄箱周囲のように監視/防犯カメラが設置されていて違和感のない場所には、カメラ本体に加えて、「監視カメラ作動中」となど書いた表示板の設置も有効です。これによってカメラの存在が明確になり、犯罪を犯そうとする人には大きな抵抗となります。

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