スキー場に監視カメラを付ける利点

スキー場に監視カメラを付ける利点

監視カメラは、離れた場所や見えにくい箇所の様子をチェックするのに役立つもの。多くは録画機能と組み合わせて、防犯カメラとしても利用されているようです。最近は、この監視カメラを設置するスキー場が増えています。多くの人が集まりウィンタースポーツを楽しむスキー場は、ちょっとした油断から事故が発生しやすい場所。また、トイレや休憩時にスキー板を盗まれるなど、犯罪が多い場所としても知られています。監視カメラの導入は、こられの防止と解決に大きな効力を発揮します。

ゲレンデの他にも高まる、監視カメラ導入の動き

スキー場に導入される監視カメラは、非常に多くの情報を管理者にもたらします。たとえばゲレンデに設置されたカメラからは、ゲレンデやリフトの混雑状況が確認できます。また、少し注意深く観察すれば危険な滑降や迷惑行為を行う者がいないかなど、防犯関連の情報が得られます。さらに、降雪や風の状態など、現場に行かないと確認できない天候の情報も確認可能です。

特に山の斜面・勾配地で営業されるスキー場では、レストハウスとゲレンデで天候が異なることが多々あります。その場合でも、各ゲレンデに監視カメラが設置されていれば、コースごとの天候確認ができます。この情報をもとに、場合によっては危険な天候状態にあるコースを閉鎖するなどの対策が可能です。これは利用者の安全を守る意味で非常に重要です。

スキー場に関しては、ゲレンデ以外への監視カメラの導入でも大きなメリットが期待できます。その多くは、防犯対策の一環となるものです。スキー場では、多くの人がスキー板やスノーボードなど、大きめの用品・用具を利用してレジャーを楽しみます。しかし、これらは食事や休憩の時には邪魔になるもの。休憩所やレストランなどの入り口付近には、スキー板やボードなど用のスタンドやラックが用意されていますが、残念ながら、ここから高価な用品を持ち去る人がいるのです。多くのスキー場では、“盗難防止キャンペーン”なとど称して、休憩中のスキー板やスノーボードにロックをするよう促しています。しかし、盗難の被害は後を断ちません。

このような場面では、監視カメラの設置が有効です。明らかに監視カメラが撮影を行なっていることが分かる場所では、それを承知の上で犯罪を犯す人は稀です。

駐車場を含む、施設全体をまるごと監視

多くのスキー場は、近くに駐車場を併設しています。しかし、雪深い場所にあるスキー場のこと、その駐車場でも多くのトラブルが発生する可能性があります。このトラブルを防止し、利用者の安心感を高めるのに監視カメラは大きく役立ちます。

雪の駐車場で発生しやすいトラブルで多いのは、接触事故です。特にスキー場に併設されている駐車場は完全に平坦でないこともあり、スリップ事故が発生しやすい環境にあります。問題なのは、他の車にぶつけても、そのまま走り去る車がいることです。また、車上荒しなどの被害もあります。これらを解決するのに、監視カメラは役立ちます。このカメラの設置は、駐車場の防犯体制を利用者にアピールすることにもつながります。そして、このアピールは、問題を未然に防ぐトラブル防止にも役立ちます。比較的大きなスキー場の場合、入り口ゲートは複数あるのが普通です。もし、スキー場内で大きな犯罪が発生しても、一つのゲートだけを閉鎖しても犯人を捕まえることはできません。しかし、各ゲート付近に監視カメラを配備すれば、ゲートごとの状況をリアルタイムで確認することが可能になります。

ちなみに、スキー場などの寒冷地で屋外に設置するカメラには、厳しい環境に対応する特別のハウジング(カバー)が必要になります。このハウジングには、吹雪でも映像が得られるよう、前面にはワイパーが付いているのが普通です。また、雪やみぞれでも内部のカメラを守るため、ヒーターが内蔵されています。

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