ワンケーブル(PoC)防犯カメラと通常の防犯カメラの違い

防犯カメラケーブルの違い

弊社アルコムで取り扱っている同軸防犯カメラの配線のタイプは、大きく分けて2種類ございます。電源と映像を別の配線でやり取りする2ケーブルタイプと、1本のケーブルでその両方をやり取りするワンケーブル(PoC)タイプです。
このページではこれら2種類のタイプについて、それぞれ特徴を説明いたします。既存システムからの入れ替えの場合、既存システムがどちらかによって、機器構成が異なる為、まずは、既存システムの構成をご確認ください。 ※ご不明な場合はお電話でお気軽にお問い合わせください。

目次
  1. 表でわかる!1ケーブル(PoC)、2ケーブルの違い
    1. 通常の防犯カメラ(2ケーブルタイプ)
    2. PoCタイプの防犯カメラ(1ケーブル・ワンケーブル)
  2. ワンケーブル/PoC専用装置の紹介
  3. ワンケーブルにすることで変わること
    1. 工事費用や施工時間も短縮した事例も!
  4. ワンケーブルカメラに関連する用語の説明
    1. 電源頂上方式
    2. 電源ユニット
    3. PoE(ピーオーイー)との違い
    4. 2WAY方式
  5. 一部該当商品のご紹介
ワンケーブル(PoC) ツーケーブル
価格 高価格 低価格
施工時間 ツーケーブルと比較して短い 通常
カメラの種類 少ない 多様
ケーブル本数 1本 2本

1ケーブル、2ケーブルの違い

防犯カメラケーブルの違い

通常の防犯カメラ(2ケーブルタイプ)

防犯カメラへ電源を供給する役割と映像伝送を行う役割を別々のケーブルで行う機器です。一般家庭、オフィス、店舗など、様々な場所で使用されております。

メリットは、「機器コストを抑えて導入でき、相性に左右されず幅広い機器を接続できる」ということです。

デメリットは、電源と映像のケーブルを別々で配線する必要がある為、配線の工数増加と機器周辺にケーブルが多くなることで、周辺が煩雑になってしまうことです。

※ワンケーブルタイプの場合、適合した電源装置がカメラの他に必要です。


ワンケーブル(PoC)タイプの防犯カメラ

ワンケーブル(PoC)タイプの防犯カメラ

防犯カメラへ電源を供給する役割と映像伝送を行う役割を1本の同軸ケーブルで行う機器です。マンションや工場、ビルなど、配線距離が長い案件でよく使用されます。

メリットは、1本の同軸ケーブルで配線が可能な為、配線周りが非常にスッキリします。

デメリットは「カメラ、レコーダーの他に電源装置が必要な為、機器コストがあがってしまう」という点ですが、マンション、工場、ビルなど配線距離が長い案件の場合、機器代金と工事代金を合算した場合にトータル的には、安価に抑えることができる。という場合もございます。


2ケーブルタイプの場合

防犯カメラ接続イメージ

1ケーブルタイプ(PoC)の場合

ワンケーブル防犯カメラの接続イメージ図

電源供給装置・電源ユニット

長距離配線が必要とされる大規模システムの場合、同軸ケーブル1本で映像信号と電源を供給させる下記の電源ユニット(電源供給装置)が使われます。レコーダーや防犯カメラとの相性もあるため、電源ユニットを買う際には組み合わせの注意が必要です。

防犯カメラケーブルの違い

マンションやビルにカメラを付ける際に通常のカメラ時の半数のケーブルで工事が行えます。

右図の例の場合、通常18本必要ですが、1ケーブルカメラだと9本で運用可能に!

逆に、一軒家や一室だけの場合はあまり1ケーブルのメリットを活用できません。

工事費用や施工時間も短縮した事例も!

2ケーブルと1ケーブルでは施工時間と費用が半減した例も
既存配線を流用して既設のカメラを高画質カメラへ変更した事例イメージ図
【実際の導入事例1】
既存配線を流用して既設のカメラを高画質カメラへ変更したい

マンションの既存配線を流用して現在設置してあるカメラを高画質なカメラへ変更したいというご要望でした。高画質なカメラを設置したいとのことだった為、220万画素で鮮明な映像を撮影することができ、配線が流用できるAHDワンケーブルカメラの屋外防水バレット型、屋外防滴ドーム型、屋内用ドーム型をそれぞれ選定し、周辺機器も併せてご紹介いたしました。

より綺麗な映像のシステムにリプレイスした事例イメージ図
【実際の導入事例2】
過去のカメラから、より綺麗な映像のシステムにリプレイス

約10年ほど前に導入し運用していたシステムが、画質があまりよくなく顔がよくわからない事もあったため、マンションの老朽化に伴いより綺麗な画質の機器への入れ替えをご検討している、というご相談でした。アルコムはその過去の防犯システムの配線をそのまま流用できるAHDカメラを提案いたしました。古くなったカメラと録画機のみ外し、新しいカメラと録画機を元のケーブルと接続するだけで済む為、設置工事の手間や時間が大幅に削減される点でもオススメです。

PoCカメラを採用した場合の工事コスト比較表

ワンケーブルカメラは、長距離配線が必要な場合や設置工事費を抑えたい場合に適しています。一方で、初期費用が高めであるため、短距離配線の場合はツーケーブルカメラの方がコストを抑えられる可能性があります。どちらのカメラを選ぶかは、設置環境や予算に応じて検討する必要がありますが、ワンケーブルカメラを導入した場合と通常の防犯カメラを導入した場合では100万以上も導入費用(機器・工事費)で差が出た事例などもあります。

ワンケーブル(PoC) ツーケーブル
機器の費用 高め:例)207,240円~
電源装置分の費用が必要
抑えめ:例)114,700円~
通常の防犯カメラ費用
配線工事費用 低め:カメラ台数が多ければ多いほどワンケーブルカメラを使う事で抑えられる 高め:映像用と電源用でカメラ1台につき2本ケーブルが必要なので、カメラが増えるほど費用が膨れ上がる
長距離配線 可能:最大300m~400m 制限あり:映像信号の制限があり最大50mほど
メンテナンス 容易:ケーブル本数が少ないため管理工数は少なく。 複雑:ケーブルが多くなりがちなため、カメラが故障した際などの原因追及が複雑に。

電源頂上方式

電源重畳(でんげんちょうじょう)方式は、ワンケーブルカメラの別名です。PoC「Power over Coax」とも呼ばれることもあります。同軸ケーブルに電源をのせて伝送することで、ケーブル一本で配線することができる配線方式です。

電源ユニット

電源ユニットは、ワンケーブルカメラの電源を同軸ケーブルに乗せて伝送するための機器になります。通常は電源アダプターがカメラ台数必要ですが、ワンケーブルカメラであれば配線を同軸ケーブル一本にまとめることができるので、配線工事費用を抑えることができます。

PoE(ピーオーイー)との違い

ワンケーブルカメラことPoCは「パワーオブコアキシャル」の略称で同軸ケーブルを使って配線する方法です。
PoEは「パワーオーバーイーサネット(Pewer over Ethernet)」の略で同軸ケーブルではなく、LANケーブルを使って配線致します。ケーブルの違いになりますが、ともにツーケーブルよりも配線が少なくなるため工事費用の削減や施工時間の短縮が可能です。

2WAY方式

ツーケーブルカメラをワンケーブルカメラとして使うことができる場合があります。それに対応したカメラの事を2WAY方式と呼びます。

ここまでの説明で、ツーケーブルとワンケーブルの違いがご理解いただけましたでしょうか?こちらはツーケーブルタイプとワンケーブルタイプの防犯カメラセットのご紹介です。

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この記事の制作者:アルコム 担当者T

株式会社アルコム:2003年設立の20年以上実績がある防犯カメラ専門店。福岡県内の警察署・交番300ヶ所以上に防犯カメラの設置や美術展示会などへの防犯カメラ提供の実績が多数。

担当のT:防犯カメラ業界に10年在籍しており、販売と提案実績も多数。防犯カメラに関するホワイトペーパー防犯カメラに関する記事などの制作も多数。

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