街頭防犯カメラは治安維持に効果的

街頭防犯カメラは治安維持に効果的

日本には厳格な法律が存在しており、それを守る事で治安維持が成されています。しかし全ての人間が法律に従っているわけではありません。彼らの様な人種の犯罪を未然に防ぐには、防犯カメラの設置が効果的です。

街頭防犯。人通りの多い場所は犯罪の温床になり易い

犯罪は人の目が届き難い場所で発生し易いと考えられています。人目のつかない場所であれば犯罪が露見する可能性は低いからです。窃盗や情報漏洩の様なタイプの犯罪は、発覚しない限り大きな問題に発展しません。だから法律を逸脱してしまう者は、人の少ない場所でコソコソと活動しています。前述したタイプの犯罪が多い事は間違いではありませんが、最も恐ろしいのは人間同士の関わり合いで起きる犯罪です。人間同士が衝突する事で発生する犯罪は、傷害や死亡に至る可能性があります。それは人口密度が高い場所で発生し易いトラブルです。

人間同士の争いが度々目撃されるような場所は、当事者だけでなく目撃した住人のモラルの低下にも影響します。他者の行動を見て人間の考え方は変化する事があるからです。よって人通りが激しい商店街の治安は、特に注意すべきだと言えます。商店街で争いが頻発していると、関わっている近隣住民が自分の勝手を押し通すようになるためです。法律を体現化した様な存在である警察に任せても、出動から現場到着までタイムラグがあります。

警察官の到着時には関係者が解散しているケースは珍しくありません。

防犯カメラを人通りの多い商店街に設置するのが効果的

警察が犯罪の抑止力として機能しない地域は、安全性を疑われてしまう事になります。それは別の地域へ引越しを志す人の増加や、在住を望む人の減少を招く事になるのです。現代の日本は少子高齢化に悩まされており、過疎化に苦慮している地域が多いと言われています。安全性の事が考慮されていない商店街が近隣に存在する地域は、緩やかに衰退していく可能性もあるのです。

それを防ぐのに効果的なのは防犯カメラになります。防犯カメラを商店街の要所に設置すれば、トラブルを起こし難くなるからです。トラブルを起こした当事者達は防犯カメラに記録されるので、将来的に警察の取り調べを受ける可能性があります。防犯カメラに残された映像が物的証拠になる事は認知されているため、無用なトラブルを避けようという心理が働くのです。その心を商店街に関わる者の多くが持つようになるため、犯罪の発生確率は自然に低下します。

何より現代の防犯カメラは様々な製品が登場しています。防犯カメラのケーブル配線が不可能な場所でも、電池式の製品を設置すれば問題ありません。そのおかげで商店街のあらゆる場所をカバー出来るようになっています。

自治会で防犯カメラの使用ルールを明確にすれば安心

防犯カメラに犯罪抑制効果が存在する事は確かです。しかし防犯カメラを設置する事に対して否定的な考えを持つ人種もいます。理由はプライバシーが損なわれていると考えるからです。商店街の治安を守るためには、防犯カメラを四六時中動かす事になります。その事に対して強い不快感を抱く人がいるのは至極当然です。ですが犯罪を未然に防ぐ効果的な手段を模索するなら、防犯カメラの存在を除外するわけにはいきません。だから大半の自治会では使用ルールを明確にする作業に力を入れています。

防犯カメラの24時間の稼働を止める事は、犯罪を止める目的があるので難しいですが、録画データの保存期間に関してはポリシーを定める事が可能です。例えば防犯カメラシステムに蓄積された録画データは、一週間で削除するというルールにすれば、プライバシー侵害に関する不満を和らげる効果があります。ただし防犯カメラの使用ルールに関しては、導入を決定する前に考えておくべきです。導入前に自治会で使用ルールを決めておき、表明しておけば無用な言い争いを避けられます。導入後に使用ルールを決める形だと、妥協点の探り合いで時間を費やす事になるからです。自治会で商店街に防犯カメラを導入する場合には、事前準備に力を注ぐべきだと言えます。

防犯カメラを商店街に導入するのは、多くの人が関わる大事業です。防犯カメラがプライバシー侵害の可能性を持つ以上、導入前の議論は長期化する事もあります。しかし防犯カメラの持つスペックを完全に引き出せれば、商店街の犯罪発生件数を減らす効果があるのは確かです。

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