痴漢防止目的で電車内に防犯カメラを導入

痴漢防止目的で電車内に防犯カメラを導入

日本の国土は比較的狭いですが、人間が徒歩で移動するには広過ぎます。何より国土が狭いせいで土地の価格が高く、自動車の置き場所にさえ困るのが実情です。だから公共の乗り物である電車の普及が進みました。現代における電車の本数は豊富であるため待ち時間が少なく、非常に重宝されています。しかし人が多い特性を利用した犯罪行為が行われるようになったのは問題です。具体的には痴漢行為です。痴漢行為は人の目を盗んで行われるので、人の密集している電車では問題が多発しています。消費者が痴漢の解決や抑制を運営に求めるようになったのは必然的な結果です。

冤罪を防げる防犯カメラ

スポーツクラブは本来であれば、利用者がそれぞれの時間を有意義に活用して利用する楽しい場所になります。電車内で横行している痴漢を防ぐには、行われた瞬間を押さえるのが効果的です。しかし警備員を電車内に配置する事や、利用者の善意に期待する事には限界があります。警備員を電車内に配置すれば混雑を促し、電車を利用している者は便利な移動手段として活用しているからです。だから電車内に防犯カメラを設置するやり方が定石になりました。小型の防犯カメラを利用すれば、電車の混雑には繋がりません。何より優れているのは痴漢行為の瞬間が記録される可能性がある事です。当事者や周囲にいた人間だけで解決を図ろうとすると、冤罪に至る恐れがあります。

電車内には人間が密集していて、問題発生時の位置関係が重要視される傾向があるからです。仮に誤った人物を確保してしまえば、実際に痴漢を行った者は距離を取ってしまう場合があります。その瞬間を見逃してしまえば、犯人と断定するのは極めて難しくなるのです。しかし防犯カメラを電車内に設置すれば、痴漢が行われた瞬間や前後の状況を、客観的に確かめられるようになります。それが冤罪の防止に繋がるのは間違いありません。

痴漢が行われた時は証拠に出来る

防犯カメラは痴漢による冤罪を防ぐのに、優れた効果を発揮すると前述しました。しかし最も期待されているのは、痴漢行為を行った者の逮捕です。それに関しても防犯カメラは確かな効力があります。関係者への聴取を行った時、映像の内容との齟齬を確かめられるからです。聴取の際に嘘を吐いている者は、映像と食い違う発言をする確率が高いと言えます。自分から疑いの目を晴らすため、発生した痴漢と無関係な事を訴えるからです。そして痴漢行為が行われた時、証拠が無ければ厳しい追及を出来ません。

どれだけ疑わしい人物でも容疑が確定するまでは大事なお客様です。追求する駅員の立場が電車の利用者よりも弱いという側面があるため、弱気な態度が仇になって取り逃がしてしまう恐れもあります。防犯カメラによる映像という確たる証拠があれば、そのリスクを小さくする事は十分に可能です。

防犯カメラが近くにあれば怪しい行動は慎む

防犯カメラの映像を記録するハードディスクは、非常に容量が大きくなりました。それ故に古い録画映像が直ぐに上書きされて消失してしまうリスクは小さくなっています。その状況も影響した事によって、防犯カメラの前で怪しい行動を起こし難くなったのです。電車で痴漢を行おうとしている者は、防犯カメラで証拠を記録される事を何よりも恐れています。証拠映像が残ってしまえば、言い逃れをする事は不可能だからです。だから防犯カメラの存在を確認したら、痴漢行為を止めようとする心理が働きます。目視した防犯カメラの死角で痴漢をしても、無警戒だった防犯カメラに問題の瞬間を捉えられる恐れがあるからです。痴漢を行う者は防犯カメラが何台設置されているかを、把握する事が出来ません。

だから1台の防犯カメラしか設置されていなくても、軽率な行動を控えようとするのです。以上の様に防犯カメラを設置すれば、痴漢行為の抑止力になる期待が持てます。電車に防犯カメラを設置するのは、痴漢行為の防御に効果的です。しかし網棚に荷物が積まれる事や人の混雑が生じれば、防犯カメラで記録される映像が役に立たなくなってしまう恐れもあります。固定式の防犯カメラを設置したら、簡単に移設する事は出来ません。防犯カメラの移設を繰り返したくないなら、よく考えてから設置場所を確定すべきです。

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